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| 2004年05月31日(月) ■ |
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| いつか晴れた日に |
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朝から雨の日というのはどこか陰鬱で、そんな日は何となく口数も少なくなります。 こちらが喋らないと不思議なもので、向こうから色々話し掛けられるんですね。 雨の日は色々な人が語りかけてきて、また晴れると去っていきます。 みんな上手に雨宿りをするのだなあ。
語られる話の中にはたまに悩み相談がありまして、普段は陽気と見える人にも雨の日はやってきます。 悩みを聞いて共感することは出来るけれど、一体どうしたらいいんだろう、といつも思います。 悩みを聞くことはできるけれど、結局のところ、自分ができることは何もありません。 涙は拭えばいい。降り続く雨を止めようとすることは、できないのです。 おれがどうにかしてやろうなんて、甘いんだなあ。 本当は何もできないんだなあ。
帰り道、雨があがって、雲の隙間から空が見えました。 ずいぶんと日が長くなり、もう19時になろうというのにまだ青い空は、とても綺麗でした。 その青を見ていたら、ふと前に見た海を思い出しました。 小さい頃、海は色んな人が涙を棄てに来るからしょっぱいんだと思っており、とても悲しいことがあった日に、自転車をこいで海まで来たことがありました。 遠い距離を走ったこともあり、海が見える頃にはもう、悩みなんて吹っ飛んでおり、海はただ黙って寄せては返し、こっちが泣いていようが喚いていようが、ただ静かに、落ちる涙の一粒一粒を受け止めていました。
雨を止めようなどと思わないことにしました。 一時凌ぎの雨宿りでもいいから、ほんの少しでも濡れることのないように、わずかながらも力になりたいと思います。 慰めの言葉もないけれど、ただいつも通りにバカみたいな話をして、笑っていただけたらそれでOK。
別れ際 「今度ゆっくりお茶でもしようや。美味しいお店知ってるから」 と言うと、呆れたように笑って、少しだけ希望が出ました、と言いました。 悩みを解決するなんて、傲慢な考えはやめにして、ちょっと笑わせられればそれでよしにしよう。
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