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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2004年06月29日(火)
お耳の検査。

「ゆう、俺につきあってくれ」
と、突然先輩(オス)に言われる。
「いやーん」
と返すと飛び蹴りくらいました。身軽な人だ( ̄∇ ̄;)

どういう意味かといいますと、実験に協力してくれと、まあそういう意味だったわけで。わざわざ誤解を招くようなこと言いおってからに。
今日は午前で講義が終わるので、彼女さんと一緒に『聴覚実験室』というところにお邪魔しました。
研究内容なんか聞いてもどうせ理解できないから訊かなかったんですが、なにやら100人くらいの聴力検査をしなければならないらしく、その被験者になって欲しいそうです。
んなもんならお安い御用とばかりに聴覚検査を受けました。
聴覚検査は『気導』と『骨導』というふたつのパターンを、左右それぞれ行います。
気導というのは、普段我々が聞いている音の伝わり方で、骨導というのは、骨を直接震わせて音を聞くものです。
電子音が鳴ったらボタンを押せ、とのことでしたがってやりました。
検査が終わった後、用紙を見ながら先輩はしきりに首を傾げる。
その後、おもむろに口を開き、こう言いました。

「……とりあえず、お前、難聴なんだな」

ま、まじですか!?( ̄∇ ̄;)
紙を奪い取って見てみると、たしかに全てボーダーラインを下回っていました。
検査票を説明してもらったんですが、どうも低音の聞こえが極端に悪いらしいです。
ちょうど人の声の音域が聴こえづらく、日常生活に支障はないのだけれどちょっと人より耳が遠くなるそうで。
耳鼻科的には軽度難聴、という診断でした。
先輩は「貴重なデータが取れた」と言ってましたが、神様、そこまでネタじゃなくても(笑)
彼女さんは難聴だと聞いて呆れてました( ̄∇ ̄;)


そうですか、難聴でしたか……と実験室の隅でいじけていたら、次は彼女さんの番。
おもしろそうなので先輩の隣にひっついて、検査機器の操作を見ていたら、先輩はまたもしきりに首を傾げる。
で、何度かやり直した後に
「Kちゃん、絶対おかしい」
と言いました。
「なんすか、難聴仲間っすか」
と自分が訊くと
「ありえないデータが出た」
と先輩はわたわたしている。
どういうことか訊くと、彼女さんは『気導』の聞こえは人よりいいらしいです。
でも、『骨導』の聞こえが少し悪い。
でもボーダーの上だし、と自分が言うと、
「理論上な、『骨導』の聞こえが『気導』を下回ることは絶対にないんだ」
と先輩は仰る。
その後、ちょっと本格的に計る、と言い、彼女さんは隣の音声実験室に拉致されました。
そこには研究生のお兄さんと教授がおり、本格的な機械があります。
そこでちゃんとした検査を受ける、というので自分は外に出て彼女さんたちが出てくるのを待ってました。
しかし、待てど暮らせど出てこない。
自販機でコアラのマーチを買って、半分彼女にあげようと思ってたのに、結局全部食べ尽くしてもなお出てこない。
実験室の横にある椅子でそろそろ溶け始めた頃にやっと出てきました。
「どうでした?」
と訊くと
「やっぱり変わらない……」
と先輩は頭を抱える。
聴覚実験室に戻り、先輩はなにやら紙とにらめっこを始めました。
彼女さんと二人で、うちらって特異体質? なんなんだろうね、などと、本人たちは特に危機感もなくニコニコと話していたんですが、やがて諦めたらしく
「ありがとう。いいデータが取れたよ……例外データは研究者にありがたいからね……」
と真っ白に燃え尽きてました。
研究協力するつもりが仕事増やした二人。僕の運命はすべてネタにしないと気が済まないのか。