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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2004年10月27日(水)
秋刀魚

朝遅くに目が覚めて、気付けばそろそろ11時になる頃。
大学は12時40分に始まり、ということは12時には家を出なければ間に合わないので、朝と昼は兼用でどこかで食べることにして、シャワーだけ浴びて家を飛び出しました。

ところが家を出てみてびっくり。
昨日の夜降った雪が溶けずに積もっているのです。
気温も2度くらいしかなかったし、異常気象かなあと思う。
明日には溶けるらしいのですが、例年よりもずいぶん早いです。
いつもだったら雪は降るけれど積もることはないのです。

けれど、雪の朝というのは結構好きで、思いがけずに出会ったのでなんだか静謐な気持ちになる。
一時間前に家を出たのは、今日は交番に行かなきゃならなかったのです。
昨日の夜、公園で小銭入れを拾ったのでとどけにきたのでした。
これ落ちてたって言って渡して終わりかと思っていたらとんでもなく、なんだか面倒な書類とかあるんですね、あれ。
中学校の時はここで行き倒れのじさまを助けたことがあって(あったんですよ)、高校の頃はケンカでしょっぴかれて(実際にはケンカ寸前だったけど。笑)、家に強盗が来たって言うんでここの人に来てもらって、ついこの間はスピード違反でしょっぴかれて、となんだかずいぶんここの交番にお世話になってたんだなあとしみじみしながら、無事手続きを終えました。


大学のある街へ行き、昼は商店街の仲に飲食スペースがあったのでそこでとることにしました。
なんだか見るからにインチキくさいところで、下手するとうちの学食よりしょぼいんだけど、とりあえずカツ丼が食べたい気分だったので注文。
みんながみんなラーメンを食べていたんだけど、果たして雪が降ったからなのか、ここのラーメンはウマいんだろうかと思案していたら、自分の番号が呼ばれたので取りに行きました。
カツ丼のカツを一口食べて、みんながラーメンを食べている理由がわかった気がします。
カツがね、焦げてて苦いの(;´Д`)
いやあ、カツ丼にハズレは無いと思ってたけど、あるんだ(笑)
でも、基本的に味には頓着しない人なので、そのまま米一粒のこさず完食しました。
結局のところ、学生なんだから胃にぶちこんでしまえばなんだっていいんです。



授業が終わった後、今日は劇団の会議があるので、一路教育大へ。
会議が始まるまでに結構な時間があったので、はじめのうちはS木と喋っていたり、差し入れのプリッツを勝手に食い尽くしたり(駄)していたんですが、そのうちに間がもたなくなる。
彼女さんとH志の彼女であるSさんはなにやらお互いにつっつきあったり抱き合ったりしていちゃこいており、こっちはH志がいないのでどうすることもできない。
早く来いやー、あいつ30分までに来なかったらシバくべーと話していたら、ちょうど彼が顔を出しました。
とりあえず、さっそく昨日の事件(「好き」宣言事件)を報告しなければと思い、
「昨日さ、Sが車の中でさ……」
と言いかけたところで、Sが猛スピードで追いかけてくる。
逃げ切れずに捕まると首根っこつかまれて、耳元で
「あんた、今みんなが居る前で言ったらこのまま殺すわよ」
と静かに脅されました。ほんとにこわい。


会議は今後の公演日程をどうするかという話し合いでした。
今問題になっているのは、2〜3月に小劇場で公演を打たないかという話が来ていて、ぜひそれはやりたいのだけど4月に新入生歓迎公演があるので、どうしようかということです。
4月の準備時間がほとんど無い中、中途半端なままで新歓を打つならば、小劇場は蹴ろうかという意見が最初は優勢だったのですが、とことん話し合った末、最後は両方やろうということで落ち着く。
自分は残念ながら、小劇場公演は参加できないのです。
でも、劇団としては小劇場でも打って欲しいし、新歓も絶対にやりたいので、みんなが小劇場に向かっている間、自分は必要によってはプロジェクトを結成し、4月を仕込んでおくよ、ということで満場一致をみました。
こういう会議をしていると、本当にみんな芝居にたいして熱い想いがあるんだなということを再認識します。
やっぱりモノ作りっていうのは必要な苦しみから生み出されるものだなと。
4月はまた、自分なりのリベンジでもあります。
自分の脚本・演出で10月は成功したけれども、まだまだという気がするし、自分に対しての反省点や悔しい部分も本当に数多くありました。
この劇団で、もう一度だけチャンスが貰えるならば、是非やらせてほしい。
もっともっといいものを作るために、がんばらなきゃなあ。



会議が終わったのが九時過ぎで、駐車場でSさんと彼女さんを車に乗っけて、見送りに来たH志に
「昨日SがH志のこと「好き」って言ってたよ。ラブラブやん」
と隙を見て言ったら、Sさんが顔を真っ赤にしてぎゃあぎゃあ騒いでいたけどもう知らね。
対抗しているつもりなのか、車の中でSさんが
「ゆうはKちゃん一筋だもんねー。ゾッコンだもんねー」
等というが、逆に彼女さんが真っ赤になっただけ。ふ、オレには効かんよ。

前に
「ゆうは彼女以外の女性を女として見てないよね」
と言われ、まったくその通りだなあと思っているところです。
それを言ったら彼女さんは
「それって、私にとってはすごく光栄なことだけど、例えばT先輩みたいにスタイルも良くて美人な人を見てもなんとも思わないわけ?」
と訊かれ、恐らく男か女かではなく、ただ「人間」としか認識されていないんだと言うと女子二人から異常者扱いされる。
あれだよ、外科の先生が女の子の太ももをみて「大腿二等筋」と認識するのと同じ原理だよ。
と説明しても理解されない。まあそうか(笑)

だから、良く言えば分け隔てなく接するってことだけど、ずいぶんデリカシーがないんだろうな(笑)



そんなこんなで、暴れるSを家に送り届けると、もう22時を過ぎており、本当は彼女さんと食事に行く予定だったけど、彼女さんも家に返したほうがいいだろうと判断してそのまま家まで送り届けることにしました。
赤信号で止まるとなぜだか首を締められ、なぜそんなことをするのか問うと
「Sちゃんにゆうの首締めといてって頼まれたのv」
とずいぶん満足そうにおっしゃる。
あれか。君はゴルゴ13か。



さて、彼女さんを送り届けて困ったのが晩飯。
行く予定だったレストランはもう閉まっているだろうし、吉野屋かココイチかなあと車を走らせていると、小さな居酒屋を見つけました。
なんだかそんな気分だったので、お酒は飲まないけどふらっと立ち寄ってみる。
客は自分以外だれもいなく、体格のよい親父さんと奥さんらしき女性が厨房で何か雑談をしているところでした。
「定食みたいなのってできますかね」
と自分が訊くと、親父さんは包丁を研ぎながら言いました。
「なんでもできますよ」
「じゃ、とりあえず秋刀魚焼いてもらって、定食みたいな感じでお願いできますか」
「あいよ」
しばらく店にはフランスの遺跡発掘という特番の音と、食器のぶつかる音、秋刀魚の焼ける音や包丁が何かを切る小気味良い音ばかりが響いていました。
何ができるのか楽しみにしていたら、やがて出された料理は、まず秋刀魚の姿焼きにご飯、味噌汁に肉じゃが、漬物、こんにゃくとネギを味噌で和えた、なんだかよくわからないけどウマイもんがでてきました。
ずいぶんボリュームがあります。
晩飯にしては遅すぎる食事をとりながら、あまり饒舌ではないけれど親父さんとぽつぽつと会話としながら全て平らげました。
あれだけ食べて、ナントたったの700円。
メシ食いそびれたらここに来ようと心に決めました。