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| 2005年01月14日(金) ■ |
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| 文字盤 |
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今日、大学の製作作業で透明文字盤というのをつくり、実際に使ってみました。 例えばALS等、最重度のコミュニケーション障害をもっている方でも話ができるというツールがこれで、目さえ動けば人と会話できるというものです。
YESならば瞬きを二回、NOならば目を閉じるというサインを予め決めておきます。 透明文字盤は文字通り、透明な塩ビ板に50音や数字等を書いたもので、介護者はこの板を使用者の顔の前に出し、使用者は伝えたい文字をじっと見つめます。介護者は使用者の目を見て文字を追い、向こうとこっちで目があった場所が、伝えたい文字であるという仕組み。
細かい設計図を書いたのはいいけれど、実際に作ってみるとやたらに線が曲がっていたり字がガタガタだったり(^^;
他の人の作ったものを見てみると、それぞれ木枠を作っていたり、文字の縁取りをしていたり、独自のキーを作っていたりと工夫していました。 自分の工夫ポイントはファンクションキーで、Fをポイントした後に数字を見ると、その数字はよく使う言葉へのショートカットへ対応しています。 実習では使いませんでしたが、実践では役に立つかと。
今日の講義は、透明文字盤を使ってのロールプレイ。 自分は教授に指名されてALSの患者さんの役をやりました。 目以外何一つ動かしてはいけないというなかなか辛い役です。 こちらも劇団員の意地があり、全身脱力をして、てこでも動かないようにする。 他の人はうっかり教授の問い掛けに頷いたりしてしまうのですが、めっちゃ我慢しました。 「彼はロールプレイヤーとしては合格ですね」 と説明した後で 「えらいね」 と褒められました。俺は小学生か。
ロールプレイが終わったら脱力しきっていたせいでフラフラしてました(^^; しかし、実際文字盤を使ってみるとなかなかに大変なことがわかる。 今回作ったものも改善点が多くあったので、実習までに二号を作ろう。
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