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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年07月18日(月)
わんわん

実は今大学では試験期間の真っ最中で、明日は医学系の山場である内科学が待ち受けているのでそれはもう死ぬ気で勉強しないとマズいわけですが、我が家に一人、というか一匹、文字通り死ぬ気な奴が。
前々から犬の具合が悪かったのですが、ここ最近、急に寝たきりになってしまった。起き上がろうとしても身体を支えていられないらしく、すぐにばたっと倒れてしまうのです。
そういえば全体的に筋肉も落ちてきたみたいだし、ついに筋肉が萎縮したのかと病院に連れて行っても改善はみられない。
あんた医大に行ってるんだからなんとかしなさいよって親は言うんだけれども、僕は医大に通っているだけで医学部ではないわけであって、万が一医学部だったとしても人間と獣には大きな隔たりがあるわけであって、推測は出来るけれども診断は出来ないので、どうしようかと友人に相談すると、大学からすぐ近くのところに動物病院があって、そこは結構熱心に診てくれるよ、と紹介を受けたので、休日ということもあり、犬を車に詰め込んで大学のある街まで遥々やってきました。

あらためて色々な検査をしていただいたのですが、よくもまあこれだけ病気抱えて生きていられるな、というくらい病名のオンパレード。
立ち上がれない主な原因は貧血でした。赤血球の値が異常に低く、ヘマトクリットだの白血球だの、とにかく全部異常数値。
お次に、元々皮膚病持ちだったのがダニにやられてさらに酷くなっており、ステロイドを飲み続けたせいでホルモンの異常亢進によるクッシング症候群、尿素窒素の値が高く、肝臓も腎臓も機能低下、心臓の動きも悪くて、関節炎の疑いアリ。
おまけに食欲不振に、なにやら胃痛を抱えているらしい。飼い主に似たのか、これでもかってくらいに不健康な奴である。
しっかし全部内科と病理学で勉強した診断名だなあ、クッシング症候群って昨日勉強したやつだよ、と思いながら2,3質問すると、医療関係の方ですか、と訊かれる。
まあ、一応医学関係の学生です、コメディカルですけど、と言うといきなり犬の病状報告が専門的になり、診断を聞くというよりは内科学講義の個別指導といった趣。

で、とりあえず点滴を受けて肝臓の薬とアレルギー薬が処方され、ステロイドは切りましょう、とのこと。
しかし、ステロイドっていうのはいきなり切ると副作用が現れることがあるので、明日また来てください、と言って帰ったのが昨日。

今日になって、全く食欲も見せず、下痢ぎみで呼吸も荒くなっていたので、午前のうちにまた病院に担ぎ込むと、思ったより重篤になっているとの診断。
ステロイドの副作用が強く出てしまったらしく、放っておくと危険な状態ですが、明日はこの病院の休診日。
どうしよう、と先生は(結構な美人)しばし悩んだ後で、お預かりします、と言い犬は入院が決まりました。
玄関まで犬が見送ってくれたのですが、そのまま車に乗り込もうとするので押しとどめた後、美人の先生と仲良くしろよ、と頭をなでて車に乗り込むと、犬はえらい深いため息ついてました。邪魔者は帰れってか。

そんなわけで一人家にぽつんといるのですが、寂しいことこの上ない。
10年来の付き合いで、そこにいるのが当たり前であったものが突然居なくなったわけで。
なんだか悲しくて、勉強が手につかなくなってしまった。