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2005年07月21日(木) ■ |
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黙祷 |
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朝早く動物病院から連絡があって、色々な治療を試して見たんだけれども、残念ながらこれ以上は改善が認められない、とのこと。 寝たきりで床ずれも出来てしまったし、もう息もかなり荒いから、正直ひどい状態なのだけれども、このまま病院にいて辛い治療を受け続けるよりは、住み慣れた家に帰って末期を過ごしたほうが本人にとってもいいのではないでしょうか、という内容でした。 今は点滴を続けているところで、午後5時くらいには最後の治療が終わるから、6時頃には迎えに行くという話で電話を切りました。 お世話になっている動物病院は、自宅からは結構離れているものの、自分の大学からすぐ近くにあるので、それまでは大学で勉強をして、親もそのくらいに大学町まで来るから一緒に迎えに行こうと連絡を取って、今日も彼女さんと図書室でずーっと勉強をしていたのですが、取り乱すかと思えば結構落ち着いたもの。 逆に言えば、よく10年も生きていられたな、というのが正直なところで、うちの犬は生まれつき病弱だったものだから、普通の子よりは早めにお別れが来るかもしれませんよ、とは言われていました。 ここ10日ほどの間に急に具合が悪くなってしまって、病院に運び込んだのだけれども、本当はいつ逝ってしまってもおかしくはない状況でした。
6時になり、一旦大学から動物病院に一人で向かい、親とは現地で落ち合い、犬も親が車で連れて帰ることに。自分は大学に戻ってもうしばらく勉強を続けて、一区切りつけてから家へ帰ることにしました。
犬を迎えに行くと、もう本当にかなりぐったりしており、つらそうでした。 主治医の先生も、精一杯努力したんですが結局何もできなかったんですよ、と申し訳なさそうに話していました。 抗生物質を注射して、もし明日元気そうなら、もう1アンプル追加するから連れてきて下さい、でも今日明日が峠ですよ、と説明を受けて犬を受け取りました。もう力は残っていないはずなのですが尻尾を振って、帰れる事を喜んでいました。
車に乗せて親が家へ向かうのを見送ってから、自分は大学に戻り、一区切りついたので彼女さんを乗っけて、まずは家へ送るよ、と車を走らせました。 大学の町から自分の家の近くに来て、信号待ちで電話が鳴ったので取ると、親からで、もう息していないよ、と告げられる。 いいから、家に寄ってあげなよと彼女さんに言われたので、まず自分の家へ帰って、犬の状態を確かめました。痛覚刺激にも反応なし、呼吸も脈拍も停止。静かに息を引き取っていました。きっと、家に帰って安心したんでしょう。最後に家族の顔が一目見たいと待っていたのかもしれません。 今、外に人を待たせているから、と一旦外に出て車に乗ったものの、今まで冷静だったのが反動になったのか、思いっきり泣いたな。
そんなわけで、ご心配下さった方々には改めて連絡を差し上げますが、こてつ号は本日永眠致しました。たった10年と犬の一生としては短い年月でしたが、幸せだったのではないかと思います。
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