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2005年09月15日(木) ■ |
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名月 |
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今までに習った心理学の知識を生かし、今日から臨床心理査定の演習に入りました。心理学というより医学の印象が強かった我々心理科学専攻組もこれでやっと心理の学生らしくなります。心理といっても臨床心理や神経心理、生理心理といった医学と関連の深い心理学がメインでしたが、ここからは環境心理学だとか、グループダイナミクスだとかいう話も入ってきます。
今日やったのは、YG性格検査と呼ばれる一般的な性格検査。 よくテレビやインターネットなんかで見られる「心理テスト」とはえらい違いで、信頼性と妥当性がどうとか、主観性の排除だとか、z得点がどうとかやたらにめんどくさいんですが、やってみるとなかなかに楽しい。 質問紙法を採用しているので自分で検査用紙に回答を記入して、自分で結果を解釈。 その査定結果を報告書にまとめて提出します。
んなわけで早速性格検査用紙にさらさらと記入していき、終わったらそれぞれの得点を計算して表にプロットし、線をひっぱってプロファイルを作成。 それを基にして性格のタイプをいくつかに分けていきます。
自分の結果は、何故だか「抑うつ」の尺度がMAXになりました。えらい気に入らないことでもあったのかなと自己分析しながら計算していくと、次に高い得点が「のんき」。 いや、のんきて。鬱々しているけど本人大して気にしていないということか? パーセンタイルで言えば現在の自分より鬱屈している人が全人口の1%以内という計算になるほどやさぐれモードマックスなんですが、全人口の上位5%にはいるほどののんきさを誇っているらしい。なんのこっちゃ(笑)
そんなわけで、全ての因子で中途半端な数値が算出されたため、性格をタイプ別に分類するのが非常に難しい。どれにも当てはまらないFタイプ(分類不能)という尺度もあるにはあるんですが、どうもBタイプが高いらしい。 教授に訊きに行くと、典型的でないBタイプという判定を頂きました。 じゃあ、それを元に各因子に分けて性格分析だな、はーめんどくさ、と思って、まずはBタイプとはなんぞやとマニュアルを開くと。
「Bタイプ⇒Black list type」 性格のアンバランスさがあるため、しばしば非行に走りやすい。
ブラックリストて( ̄△ ̄;) これ間違ってるんじゃねえかと標準化されたテストに向かって文句の一つもつけてやりたい気分でしたが、よく考えると確かに問題児かもしれん。 そういえば小学生の頃、授業中によく脱走してたな。先生に脱獄犯て言われてたし。 性格がアンバランスだというのもなんだか納得行く気がする。 自分は嫌というほど軽い中身の割りに、外見がめっちゃ勉強が出来そうで大人しそうな顔してるんですよ。 きっと魂がミスって間違った身体に入ったんだよ。それのせいだ。
検査用紙を抱えて講義室を出ると、彼女が何やらススキを大量に抱えている。 何故だか串だんごも2パック持っていました。 何の実験に使うんだろうかと思っていたんですが、向こうが 「今日はね、十五夜なんだよ」 と教えてくれる。 心を亡くすとはこういうことなのか。忙しすぎてそんなことさっぱり気がつかなかった。 忘れちゃいけないよな、と関心していると、 「一緒に祝う?」 と、一番長いススキを一本手渡してくれる。まあ家に帰ってカレンダー見たら十五夜じゃなかったんだけれども(笑)大事に飾っておこう。
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