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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年11月14日(月)
冥土喫茶

 彼女と講義室で、メイド喫茶というものが札幌にもあるらしいと言う話をしていました。秋葉原ローカルかと思えばそうではないらしいんですね。ただ、場所がススキノだってところがなんとも。別にいかがわしい店ではないらしいんですが。
 なんだかよく知らないが、中世欧州の小間使い、所謂メイドの姿をした店員さんが神様であるお客様に向かって「ご主人様お帰りなさいませ」とか言うようなことをやる喫茶店らしい。かといって、かの有名なウインザーホテル洞爺のようにサービスは哲学だとか豪語するような店でもなく、まあ、うちの社長もあの本を読んで偉く感動して、そのせいで今年から仕事キツくなったんだけど、どうせそんなところは料理がバカみたいに甘いばっかりでマズいのかと思えば、意外にそうでもないらしく、まあ、ものすごくサービスの行き届いた喫茶店と考えればよろしいらしい。回転率が悪いというのが喫茶店の特徴だから、ぴったりマークして常連以外は早めに帰す作戦なのかしら。と思っていたら、なんと最近では喫茶店以外にもマッサージなんかやってくれる店もあるらしい。副収入を期待するわけか。なあるほど、会計学の基本に即しておりますな。
 この間テレビで見たけど、口をぬぐってくれたり、コーヒーにミルク入れてくれたりもするんだって、とおもしろがって彼女が言うので、でもなあ、と思う。
 そもそも喫茶店ていうのは、コーヒーの飲める図書館なんだよ。電車待ったり、待ち合わせに早く来すぎたときに時間つぶしに使うようなところで、なるべく静かにしていたいのに口なんかぬぐわれた日にゃあ、そのままその手ぬぐい口に突っ込んで「ふぐ」ってあだ名つけるぞこのやろう。

 そんな話をしていると横からFが
「あんたってホントに男子の夢を理解しないわね」
 と口出ししてくる。わかってねえなあ女子は。本質的に男の夢というのはデカイ動物とカッコイイ乗り物じゃないかと。メイドは正直な話二の次じゃないかと。例えばすごい可愛いメイドとすげーかっこいい車が並んでたら、絶対車選ぶね。俺はいつか超金持ちになってレクサスに乗るんだと言っておると、「じゃ、そのメイドさんがKちゃんだったら?」と言われる。
 そりゃKちゃんですけど、別にメイドじゃなくてもいいわ、と言うと、じゃあメイドKちゃんは私が貰う、とFは彼女をぎゅーと抱きしめ、おでこにキスをする。うらやましいでしょ、とかなんとか言ってくる。まあ、僕はバイ・セクシャルでも全く気にしないよ、というスタンスだから。というか、なんだかだんだんどうでもよくなってきて、女が女を好きになろうが何しようが特に興味はないというか。恋愛なんて、色んな付加価値を取り除けばそういうんじゃないだろうか。男女である必要は、少なくとも人を好きになるという感情だけで言えば、あまりないわけで、恋愛の先に付随する結婚だとか、家族を作るだとか、そういうのを考えたら男女でってことでしょ。好きなら好きでええわ。

 ほんとつまらないわねー、とFは言い、
「昨日バイト先で考えたんだけどさ、Kちゃんにキスするよりあんたにしたほうがダメージ大きいよね」
 とか危険発言するので、思わず二人そろって「それは止めなさい」ときれいにハモる。
 んなことされたら腐るべや、と言うと、だからダメージになるじゃんと言われる。
 話は変わりますが、(というか本題なんてありゃしないんだけど)だいたいが意味もなく人をつついたりするのやめて欲しい。
 男女の脳というのは実は医学的にはっきりとした違いがあって、右脳と左脳を結合する脳梁という部分が、女性のほうが太いのだ。そのために、女の人は会話でも記憶でも「感情」を重視するようになる。だから、あのお店美味しかったとか、あの映画おもしろかったという感情と一緒に物事を考える。男性は細いので、記憶や言語と感情がそれぞれ孤立している。だから、会話は「情報」を伝えるものとして捉えるので、井戸端会議なんかはやらない。この違いがあるから、女性は「男と話してもつまんない」となり、男性は「女と話すと何が言いたいのかわからなくて疲れる」となる傾向にある。
 だから、人を突っついたりしておいて「何?」と聞き、「おもしろーい」と言われるとだから何なんだ、今お前から俺に何の情報が伝達されたんだとなるのだ。大学でよく女子につっつかれたりした挙句になんでもないといわれるのですが、むしょうに許せない。
 まあ、だからこの日記は何の情報を伝達しているかといわれても、特に何も伝達しちゃいないんですが。もちろん個人差はありますよ、脳の話は。