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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年12月15日(木)
再試験。

 最近非常に忙しいんですけどね、何が忙しいって再試験が迫っているんですよ。発達心理学の。専門のはずなのに落とすとは。だいたいアレ、採点基準が無意味に厳しいんです。記述が4つもあるから時間まったく足りないし。
 仕方が無いので、今度こそ落としたら終わりや、と思ってもう毎日大学に来て猛勉強しているわけですが、すると暇な男軍団がどやどやとやってきては何やら横から覗きに来る。ボウルビーのアタッチメント理論をノートに必死にまとめているのを見て
「ゆう君まじめだねー。がんばってるから、ういろうをあげよう」
 などと食いかけのういろうをくれるやつがいたり、
「こっから試験に出るらしいよ」
 と、対策プリントをくれる人がいたり
「ゆうちゃん、クリスマスプレゼント」
 と、なぜか錦糸玉子をくれる男がいたりと、なんだかプレゼントの山になる。

 そうして迎えた本日の試験。試験開始直前までぶつぶつノートを読み返して、なんとかいけるだろうといざ本番。
 さすが、あれだけやった勉強の成果か、結構すらすら解けました。今のところ発覚した間違いは「発達の最近接領域」のことを「最“接近”領域」と書いてしまったことと、自閉症を発見した医者の名前を間違えたことです。あと、アタッチメント理論がやっぱり時間なくて、あんまり書けてないなあ。
 ただ、やっぱり採点基準は厳しくて、アスペルガーとサヴァン症候群が書けているのに、さっきの自閉症を発見した医師の名前が書けなかっただけで、完全回答だから残り2つ答えられた意味がないですからね。憤慨した私は、教授をむんずと捕まえて(というか、つかまって)
「先生、完全回答というのは、何かおかしいんじゃないですか」
 と訊きますと
「アレはどれも欠けてはいけない知識だから」
 とかなんとか、立派な髭をさすりながら言っておる。
 自閉症と治療法、という完全回答ならまだ許せるが、どうしてその組み合わせなのかと。確かに高機能自閉症とアスペルガー症候群は非常に似ておるけれども、医者の名前をセットにしなくてもよろしいんじゃないですか、ど忘れってことがあるでしょ、と問い詰めますと
「そんなことは認められない」
 とさらりとかわして帰っていきました。
 まあ、60点は行くと思うからいいんだけど。