詩のような 世界
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デラウェアを噛みながら 紫に染まった指先を見つめた どろどろしたココロの醜い部分を流れる血は きっとこんな色をしてるんだろう
笑顔を絶やさないように努力してきたけれど もう限界みたいだよ 君の悩み相談にはもうウンザリだ 僕の知らない誰かを想い苦悩する君を見て その誰かさんに嫉妬する僕 君は僕の気持ちなんか知らないから 残酷な言葉を平気で投げつけるんだ だけどその純粋さ素直さに 僕は何も言えなくなるんだ できることはただ一緒になって悩むフリをすることだけ
君は知ってるだろうか 甘く程よい酸味のデラウェア しかしそこから染み出る液は毒々しい紫で 服についたらなかなか取れないんだ
しつこくてしつこくて
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