詩のような 世界

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2002年06月08日(土) 鼓動



ああ
灰色のプラットホームに包まれ
あたしは耳鳴りに怯える

人の群れが
生ゴミのように汚らわしいものに見え
時には
野獣のように恐ろしいものにも見え


「もういやだぁ」
顔を歪め呟くと
誰かがあたしを指差して笑った

そうやって誰かを嘲笑って
見下して蹴落として
それで自分の価値を見出そうとする

ホームと同化する灰色の塊たち


自信がない
あたしはこの先生きていけるのか
染まらない確信がある
たとえ染まってしまいたくても


ほら
また耳鳴りが始まった
それは高らかな音ではなく
あたしの落ち着かない鼓動







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