詩のような 世界

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2002年09月20日(金) ぞざざ



「空虚だ」

口に出した途端、本当に空虚になってしまった



曇り空からカラフルな紙吹雪が舞い散ってきて

僕は唖然として立ちすくんだ

何を祝おうってんだ

悪趣味にも程がある

文句の1つでも言ってやりたいけれど

見えない存在が相手じゃ仕方がない

溜息が、落ちた



「空虚だ」

わざとさっきより大声を出した

するとぞざざ、と上から音がして

さっきよりも大量の紙吹雪が頭の上に降ってきた



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しえり |MAIL