詩のような 世界

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2002年09月17日(火) やれやれ



生きてるのか死んでるのかはっきりしろ!

と大声で罵られたので
3時間20分強考えて

生きてます

と蚊の鳴くような声で反発した


この能なし!

ときた
半笑いにもならない顔で

じゃあ死んでます

と言い返すと

ふざけんな!

と座椅子が飛んできて
僕も一緒に飛んでった


座椅子と僕は海を渡る
青く透き通った水に気を静められ
僕は座椅子の背中に手のひらを
ぴた
と、つけた

珊瑚の森を優雅にさまよう
赤青黄色、つまり虹色の深海魚たち

座椅子は
艶のある声で僕に何か囁いた
けれどよく聞き取れなかった

ためしに海草に巻かれていた小魚に
生きてるのか死んでるのか教えて、
と叫んでみると
小魚は粋な笑顔でやれやれ、と呟いた
やれやれ

その瞬間
座椅子がケラケラと腹を抱えて笑い出し
僕も何がなんだかわからなくなって
まるでさじでも投げたかのように
涙が流れるまで笑った


いつの間にか、岸に着いていた



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