詩のような 世界

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2002年09月29日(日) 白い石像


雨に濡れて幾本の線になった髪を
白い頬に張りつかせたまま
わたしは徐々に石像になった

あなたはわたしの固くなった皮膚を
確かめるようにコツコツと叩いては
納得したように
うなずく

どうして機械的なの
あなたは
どうして取り乱さないでいられるの
わたしが息をしなくなっても
あなたは雨水を飲み込むことをやめない

石像だって涙を流すのに
それを「どうせ雨の雫だろう」と決めつけるなんて

責めたくてもわたしは口が利けない
わずかに開いた口の中が
どれだけ酸味の洪水となっても
静かに喉に流すだけ
あなたは助けてもくれない

気づこうとしてもくれない


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