詩のような 世界

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2002年10月12日(土) 底なしメッセエジ


あーあ。


この足が踏んでいる直径1mの円さえも
揺るがすことができないばかりか
小さな地割れすら起こせない僕に
不運を嘆く権利などあるのだろうか。

定めと決めつけないのは
断定してしまったらそこで終わりだから。
それに悲しすぎるし。


それにしても
「元気の出る本」に似た書物を買ってはみたが
開く勇気が出ないのはなぜだろう。
きっと僕は信用していないのだ。
そしてこうも思う。
読後、今と同じ溜息が出たら
もう立ち直ることなどできないかもしれない。

広い空を見れば悩みなど吹き飛ぶさ
と陽気に演説する馬鹿を粘土にして丸めて
ふんころがしに転がさせることにする。
いい気味だ、と笑った瞬間涙が出た。


不幸のどん底に落ちたら後は這い上がるだけだよと
母の母が教えてくれたけれど、
そんなことないみたいだよ。
ここは底なし沼だ。
おばあちゃん、でも僕はあなたが好きです。
僕がどんなに死にたい気分でも
球となった馬鹿が野垂れ死にしなくても

あなたには幸せになってほしいと思う。


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