詩のような 世界

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2004年02月27日(金) ホワイトライン



お願いだから
そのホワイトラインからこっちへ来ないで

近づこうとしないで

本当の僕は
実在しないんだ

僕は僕という着包みを着ているだけで
中身はもうとっくに消えてしまっているんだ
何の意志ももたない

お願いだから
それ以上足を踏み入れないで

君がとても優しいことは知っている
だからこそ僕は君と別れなければならない

君は僕が透明人間だとわかったら悲しむだろうな
絶望する?軽蔑する?
決別しなければならないのに
君がこの手を離すのが怖いよ

ああ
そんなに温かい腕で抱きしめないで
僕は恥ずかしくてたまらなくなる
君がこんな僕を許してくれるなどという
愚かで甘えた妄想が生まれてしまう

ホワイトラインよ
どうか曖昧になることなく
確実にあの人を抑止して
向こう側の僕だけを目に映すように

そうでないと

僕は



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