詩のような 世界

目次


2004年04月08日(木) カラカラ



ただ1つのわかりやすいものだけに
心を奪われて
それを目標にして
支配されたり
自分の糧にしたり
できたら生きやすいのに

万華鏡のように
くるくると顔を変えるさまは
極めて素敵だけれど
時々ついていけなくなる

ふとした瞬間
勢い良く回る車輪に体が巻き込まれる
痛み


目の奥が冷たさで満ちてくる
命の次に大切な何かを探せと怒号が飛ぶ
その度に息をしていることを自覚し
同時に鼓動が悲鳴をあげる

単純なものが愛しいよ
単純なものが憎いよ
僕はどのへんなんだ
みんなみんなどこへいった

カラカラと回転する音が聞こえる
古く軋む骨のようだ
止まらない
きっと壊れて弾けるまで



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