詩のような 世界
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ただ1つのわかりやすいものだけに 心を奪われて それを目標にして 支配されたり 自分の糧にしたり できたら生きやすいのに
万華鏡のように くるくると顔を変えるさまは 極めて素敵だけれど 時々ついていけなくなる
ふとした瞬間 勢い良く回る車輪に体が巻き込まれる 痛み 穴
目の奥が冷たさで満ちてくる 命の次に大切な何かを探せと怒号が飛ぶ その度に息をしていることを自覚し 同時に鼓動が悲鳴をあげる
単純なものが愛しいよ 単純なものが憎いよ 僕はどのへんなんだ みんなみんなどこへいった
カラカラと回転する音が聞こえる 古く軋む骨のようだ 止まらない きっと壊れて弾けるまで
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