詩のような 世界

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2004年04月22日(木) invisible



愛しさと
憎しみを
ぐちゃぐちゃと
粘土をこねるように混ぜたら
丁度いいブレンドになった

僕は愛に飲まれてしまおう

すきだ
すきだ
すきだーっ

あ い し て る。

お湯をかけて3分で出来上がり
まるでシェフ気取り
そうやって簡単に簡単に
僕は愛をつくってしまおう

笑顔で振り向くと
目の前には無表情の君が棒立ちになっていた
母親に置いてきぼりを食った幼児のような顔をして

君は
見えない。とだけ言った
唇をほとんど動かさなかった
君の小さな抵抗、僕のつくりものに対する拒絶

お湯を吸って膨張したラーメンが
毒々しいカラフルな模様の蛇に変貌し
僕の左胸にずるりと潜り込んだ

見えない。とだけ言った
のは僕も同じだった



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