詩のような 世界
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僕が壊した どくんどくんと はちきれそうに脈打つ思いは 氷の欠片になって きらきらと舞いました
そしてそれらは 誰に拾われることなく 待ち構えていた針葉樹の葉に貫かれて 終わりを迎えたのです
空を覆っていた分厚い紫色の雲は ぱかっと真っ二つに割れ 僕らの肉みたいなオレンジの不気味な 不気味な空が開かれた 開かれました
望まれた場所なのか 失敗の、庭なのか 歩いてみなければわからない 見上げているだけじゃ見えない
誰の目にも触れず死んでいった思いたち おまえたちを 愛していたよ僕は 確かに 涙が出るほど いとおしかったんだ
もしもまた出会えたら 今度こそ大切に触れるよ どんな空間が両手を振っていても 敵は僕が蹴散らすから おまえたちを守り抜くことは 自分を守ることでもある
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