ジーコは代表というチームを作りたかった、 どんなに批判されても、ある程度のメンバーを固定したのは 代表というクラブチームを作りたかったんだと思う。
代表は所詮寄せ集めのチームでインスタントな感覚が強い。 それ故に、クラブチームのような信頼関係で成り立つような プレーが少なく、特に日本の代表はラッキーに支えられて来たと思う。
そんなジーコの思いを理解できていた選手は ヒデと川口だけだったのではないか。 そして他の選手は「自分は代表からはずされない」という おかしな自信になっていたのだと思う。 W杯に出られることがゴールになっていたような感じで そこからが本当のスタートだってことが理解できてないようだ。 それは大学に入れば、後は遊んでていいと思っている 日本人気質そのままなんだと思う。
クラブサポ達が代表の試合を今一つまらないと思ってしまうのは、 プレーの連携などがほとんど出来上がっていなくて チーム一丸となる姿が皆無だからなのだと思う。
ナビスコ杯のレッズVSフロンターレ戦の方が、 代表戦の100倍おもしろかった。 ものすごい緊張感と、スピードにあふれていた。 最終的にレッズはフロンターレに負けてしまったが 「選手は本当に頑張ったけど、負けてしまった。お疲れ様!」という 妙なすがすがしさがあった。
代表戦を見ていて「今日は本当に緊張感あふれるいい試合だ」と 思った事がない。 「どう?おれってうまい?」 「どう?おれってかっこいい?」感があふれまくっていて 「何が何でも勝つ!!絶対勝つ!!」感が皆無に近い。 その姿は「○○選手、かっこいい〜!!」的人達とマスコミには 受けると思うが、サッカーを愛するサポーターからは 嫌われる一方だと思う。
ジーコは長い事日本にいたのにそんな日本人の心が読みきれなかった。 自分の信頼に選手は答えてくれると信じていた。 そんなジーコが本当にかわいそうになってきた。 そしてヒデと川口にはお疲れ様を 他の選手たちには「もっと走れー!体力つけろー!」と言いたい。 「俺ってかっこいい?」はその後についてくるもんだ。
今日、選手達は帰ってくるはずだ。 フランス大会後のようなことが起こるのか?起こらないのか?
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