ずんだいありー
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2004年10月21日(木) 免許皆伝

教員免許制度について抜本的な見直しが図られる可能性があるとのこと。
(2004/10/21日本経済新聞全国版社会面)

有効期限がない教員免許制度の見直しの理由は指導力不足や不祥事を起こす
教員の増加で改めてその資質が問われている、からだということ。

賛成。
賛成。
大賛成。

教師は聖職である、という側面から一度免許を持った人間に対してその価値、
能力を再度測るということはご法度とされてきた、のが理由だと思う。

現場では賛否の声があるがどうやら否定的な声が高そう。
賛成の声は
「教員は採用時の能力だけで続けられるほど甘くはなく、常に学びつづける
 必要がある。それを怠る教員に対しては更新制は有効」
とのことで、目的に非常に合致しているもの。

一方で反対の声は悲痛、というか現状肯定的。
「更新期間が小刻みになりすぎると身分保障が不安定になる。落ち着いて教育
 に取り組めなくなくなれば子供にとってマイナス」
 という、自分が困ることをすぐに「子供」に転化する最悪なケース。
 落ち着いて教育に取り組む、というその姿勢が現状を招いていることを
 認めない。身分保障が不安定になるということが前面に出すぎ。
 
「問題教師に対しては現在でも教育委員会がカウンセリングをして
 研修に出し、現場から外すことができる。あえて更新制を設ける
 必要があるだろうか」
→問題教師であるかどうか、というのは往々にして管理職の体制に反している、
 もしくはそういったクレームが保護者・生徒からきた上で更に問題が発生
 したときに「問題教師」とされるのであって、潜在的に存在する「教育科目
 への理解・教育の習熟・生徒指導」等の能力が欠けていても教員同士の
 カバーで研修に出さない方向にする人が殆ど。
 自分の学校からカウンセリングに行かせるということは校長を始めとして
 ”恥”の概念で理解されやすいので、更新制がなければよほどの問題ある
 教師でない限り、その問題の程度が明らかにならない。
 明らかにならない潜在的問題を抱えた教師がゴマンといる。

「更新制を導入することで教員の質が必ずしも向上するとはいえない」
→導入することで必ずしも教員の質が全て向上する、とは確かにいえない。
 ただし、確実に問題が内在したまま今日まで教員を続けている
 フォローが必要な教員の存在が浮き彫りになることは確か。
 更に問題のある教員を機会のあるごとに発見することは結果的に
 教員全体の質を向上させることに繋がっていく。
 10点満点で6〜10点ほどの教員は更新制があっても何も変わらないと
 思うけれど、4〜5点の教員にとっては自分自身を高める機会(厭が負うにも)
 になるだろうし。

「現場には更新制に備える時間的余裕はなく、教員の心身にも
負担を与えることになる」
→時間的余裕のなさを理由に問題教師が教員を続けることは単純に他の教師、
 保護者、そしてその教育を受ける子供達に多大な負担を与えることになるだけ。
 アホか。

教員免許の改革、父親が校長先生だったこともあり、かなり興味あり。
改革、本気と書いてマジという思いで行ってほしいわ。
アホ教師、自分の小中高時代にゴマンと見てきた。
思い出しただけで今でもこころが揺さぶられるくらいのトラウマになっている
教師だっている。
もちろん、大好きだった教師もたくさんいるけれど。


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