TENSEI塵語

2001年10月31日(水) 「ダブル・キッチン」を見終わった

夕食が早く終わったこともあって、最後の3回分を一挙に見た。
この終盤の展開はなかなかよくできていると思った。
だから、だいたい1話ずつしか見ないできたのに、一挙に見てしまった。
この終盤になると、子供が生まれて、子育てと仕事の両立とか、
そういう中での姑とのもめ事だけでなく、心の交流とか、母と子というテーマとか、
夫の海外赴任という問題の中で、家族のあり方とか、そういうものが、
続々と、たいへんコンパクトに描かれていて、前半の姑や小姑と嫁の、
やたらとムリしてこじれているような醜いほどの争いの物語ではなくなっている。
しかし、結局のところ、そうくり返して見たいほどのドラマではない。
智ちゃん見たさについつい最後まで見てきたけれど、
それほど興味のない女優がやってたら、1、2話見たらそのままおしまいになったに違いない。

「ダブル・キッチン」と「王様のレストラン」の智ちゃんは、見た目にキズがない。
というのは、「ロンバケ」でちょいちょい感じさせられるような、
ちょっとその表情、品がないぞ、とか、美人損なってるぞ、というような表情がない。
「ダブル・キッチン」で、出産の場面や風邪で熱出して寝込んでいる場面での、
懸命に苦しみに耐えている表情なども、実にかわいく映っている。
けれども、やっぱり「ロンバケ」の智ちゃんが1番魅力的である。
それだけ、あの葉月南という役柄が、複雑に揺れる心を表出しているからだろう。

役柄の説得力を与えるのに、女優の容姿(もちろん演技力は当然)は重要だけれど、
女優の魅力を引き出すのに、役柄の魅力というのが重要である。
「やまとなでしこ」の菜々子さまは特別崇拝クラスの魅力があるけれど、
「スイート・シーズン」の菜々子さまは、そうくり返し見たいとも思わない。
「ラブジェネ」のようにひとつのドラマでも、松たか子について、
これの前半の松たか子が1番いいと思っても、後半の彼女には魅力が半減し、
「ロンバケ」の松たか子にはほとんど魅力が感じられない。
もっとも、それは男優の場合にも言えることであるが。。。

「ロングバケーション」のDVDは11月21日発売だそうである。3週間後。
実に楽しみである。レンタルですでに3回見たにもかかわらず、待ち遠しい心境である。
もちろん予約しておいて発売日に手に入れるつもりである。
ちなみに、きょう、頼んでおいた「Hero」のDVDが手に入った。


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