TENSEI塵語

2001年10月30日(火) 日本の「独立自尊」について

この日、北さんのBBSに書き込んだものを、こちらに写しておこう。
日本という国の「独立自尊」のあり方について北さんが書いていたので、
それに関連して、疑問をまじえて最近の願いを書いてみただけのものである。

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実に素朴な疑問なのですが、日本とアメリカの関係は、
日本が属国なのか、それとも、対等な立場での同盟国なのか。。。
たしかに、軍事力の有無という観点で見るだけで、日本は属国だと見るべきかも知れない。
国民レベルではともかく、政府や与党内では、
やたらとアメリカに対してペコペコし、サービスに努めていますね。

日本の「独立自尊」は、国家主義と再軍備などとそんな方向にだけ考えないで、
せっかく、アメリカのおかげで
軍事力を持てない平和憲法の下で暮らしていられる(?)のだから、
憲法論議をあやふやにし、歪めても、米軍について行きますよ、ではなくて、
別の平和的な方向からテロ対策に取り組みますよ、と堂々と言えるところに育つと思います。
それなのに、ひたすら顔色をうかがうようにペコペコしているのは、
アメリカに対して根深〜〜い負い目でもあるんではないだろうか、と疑いたくなります。
あるいはまったく反対に、再軍備、再軍国化に向けて、 実は国民の顔色をうかがいながら、
壁を少しずつ崩しているのではないかとも疑いたくなります。

まあ、平和憲法の国らしい国際関係が築けたら、「独立自尊」の国家になれます。
報復戦争後、各国が荒らすだけ荒らしておいて、後は知らん顔というような、
長年くり返してきた過ちをまたもやくり返すかも知れないけれど、
日本は支援活動を続けなければいけないし、
もし続けたら内外から「偉い!」と言ってもらえるでしょう。
(でも、日本だけではとてもやりきれん、とは思いますが。。。)
でも、アメリカが手を引けば、日本政府も手を引いちゃうような気がするなぁ。。。
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この日の天声人語には、政府の「軽挙」と「勝手読みと読み誤り」として、
イチローの国民栄誉賞と、テロ対策特措法をあげていた。
そうだそうだ!! と思いながら読んだのだが、本当にもう何考えてるんだか。。。
物事の本質をまったく見ようとしない連中が、日本の政治の最高峰にいるわけだ。
テロ対策問題でそう判定するのは、いろいろと迷いがあって難しいけれど、
イチロー問題について見れば、それは明らかだ。
そして、その傾向は別に今始まったことではなく、
今までにも何度となく、呆れはてさせられていたことでもある。


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