TENSEI塵語

2002年08月19日(月) 絶妙なルール

もうとにかくここ2、3日の間感心することしきりなのは、二角取りというゲームである。
34種類×4の麻雀牌が、横17×縦8に並んでいて、
ルールに従って同じものを2個ずつ裏返して行くだけのパズルなのだが、
ルールの絶妙さに感心してやまないのである。
(ま、白状すれば、それだけのめり込んでしまっているということにもなるf^_^;)

実は、これはかなり昔(いつからかは知らない)からあるパズルらしくて、
10数年前に人がやっているのをそばで見ていたことがある。
その時に、いったいどういうルールでパズルを進めているか、どうもよくわからなかった。
けれども、それ以後機会もなく、そのまま忘れてしまっていた。
先日、Shockwave のメルマガに乗せられて、ちょっとやってみるか、となったのである。

ルールを読んで始めてみたのだけれど、なかなかイメージがつかめなかった。
<条件>
 a. 2つの牌が接している場合
 b. 2つの牌の間に裏返った牌のみが存在する場合
 c. 条件b を満たし、2つの牌の間で2回まで直角に曲がる事で牌が合わさる場合
 d. 牌の並んだ外枠を通って、2つの牌が合わさる場合
・・・みたいなことが書いてある。
それを、実際にやってみながらヒント(これとこれ、と教えてくれる)も頼りにして、
やっとこさ自分の力で見つけにくいものも見つけられるようになるまで、
1時間かかったのか、2時間かかったのかわからない、、、とにかくそのころには、
完全にハマってしまって、やめられない状態に陥っていたからである。
条件は、もっと簡潔に書いてくれればよかったのだ。
「外側または裏返した牌を通って、直線上に並んでいるか、曲がるのは2回以内」と。

さて、感心することしきりなのは、このルールの絶妙さである。
やっているうちに、手詰まり、となってゲームオーバーとなることもある。
けれども、もうどこにも条件どおりに結ばれるペアはないぞ、
どれだけ探してもないぞ、と思っていても、思わぬところに、
ちゃんと条件で結ばれるペアが存在しているのである。
あの条件でなければ、こんな唯一無二のペアは存在し得ないと思われるほどである。
そうして、そこから連鎖反応式に、1組1組と見つけて裏返して行くと、
まだ半分以上の牌を残してあきらめかけていたときには予想もしていなかったのだが、
ちゃんとすべての牌を裏返しにするという目標を達成できるのである。
たったひとつの発見が局面を打開して行くという、さまざまな推理ゲームや、
クロスワード、ナンクロなどのパズルや、ある種のTVゲームや、
中高生だったころの数学などの問題や、ひょっとしたら生活の中にもありがちな、
感動的な問題解決の喜びを味わわせてくれるのである。

野球とかサッカーとかを見ていても、ルールの絶妙さに感心する。
たとえば、ベース間の距離だとか、サッカーゴールの広さとかいうものである。
実にうまく設定されているものである。
内野ゴロひとつ取ってみても、安心とスリルとが交錯するようにできている。
ベース間の距離はもうちょっと長くてもおもしろみを奪うかも知れないし、
サッカーゴールの大きさも、1点に狂喜するちょうどよい大きさなのかな、と思う。
バレーボール、バドミントン、テニス、、、どれもそういう点で感心するばかりである。
そういえば、ボーリングについてふと思い出したのだが、
中学時代にボーリングが流行って自分でも熱中していたころに、球の重さといい、
ピンの重さといい、あの距離といい、機械システム、点数計算方法などなど、
快感と口惜しさが実にうまく絡まるように作られているので、感心したものだった。
それらは、長い歴史の間に話し合いつつ改善をくり返してきたのだろう。
二角取りの絶妙なルールは、いったい誰がどうやって発明したのだろうか。この単純なゲームの中に潜む絶妙なからくりに、拍手を贈りたいものである。
だいたい、こんなゲームを思いつくこと自体が不思議である。
お絵描きロジック(ピクロス)も、思いつくこと自体が不思議なパズルだったけど。。。


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