TENSEI塵語

2008年11月24日(月) 力相撲

昨日は夕方から市吹の飲み会に出かけたので、
緊迫の千秋楽を見ることができなかった。
リアルタイムに見たい気持ちが強かったのだけれど。。
二次会はパスして、帰宅してNHKのニュースを見た。
(もちろんさらに夜更かしして真夜中のダイジェストも見た)

やはり、緊迫の千秋楽だったようだ。
2敗で並ぶ安馬も白鵬も勝ち、優勝決定戦。
3日前、白鵬が安馬に敗れたために、両者並んでしまったのだった。
この1〜2年、白鵬は安馬を苦手としている。
朝青龍のいない今場所、唯一五分五分と言っていい相手である。
(今ちょっと調べてみたら、歳は安馬の方が1年近く上で、
 初場所は安馬の方が1場所だけ先輩なんだな。。)

それにしても、3日前に自分を負かした相手が、
目の前で勝って優勝に王手をかけた後で、その相手の見ている前で、
とりあえず実力派と目されている大関と闘う気持ちはどうなんだろう。
結局これは速攻・強引に琴三喜をねじ伏せてしまったが。。
あたかも安馬に見せつけるかのように。。

優勝決定戦は、かなり力の入るすばらしい、長い相撲になった。
安馬はのどわで白鵬を寄せつけないように始めたが、
やがて、まわしをつかんだ白鵬と、巻き返し合いがしばらく続いた。
引きつけついでに白鵬は安馬を吊ろうとするけれど、
軽量でも重心の低いことで定評のある安馬がそれを許すはずがない。
結局、姿勢を低くして白鵬の下に潜る形になった安馬は、
白鵬の投げで少し崩れたところを、首から押さえつけられて、
投げに屈しざるを得なかった。
今年のランキング2位の名勝負になったことは確かだ。

ニュースでは、今年の春場所の優勝決定戦も見せてくれた。
朝青龍vs白鵬の優勝決定戦だった。
あれも、本当に見ていて力の入る大相撲だった。
あぁ、、またいい時代が戻ってきたなぁ、、と実感した勝負だった。
残念ながら、その後、朝青龍が欠場がちになってしまったが、
その代わりのように安馬が台頭してきた、という感じになっている。

安馬の大関昇進が決まった。
当然だ。何場所か前から、大関陣より安定して強いんだから。

今年は不祥事の相次ぐ相撲界だったけれど、
土俵の上の勝負はそれとは別に見てやりたいものである。
八百長?
あるのかないのか、あるならどれだけあるか知らないけど、
そりゃ、中には余興程度で済んでしまうような淋しい勝負もあるさ。
でも、きょうのような力を尽くす名勝負を見られる喜びの方が大事だ。


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