TENSEI塵語

2008年12月24日(水) X'mas ケーキにまつわる思い出

子どもたちがまだ小さかったころから始まって、
なーんとなく、クリスマスケーキの習慣は続いている。

毎年、通勤帰りにもっとも寄りやすい、
しかも地域で評判のよいケーキ屋に予約するのだが、
たいていはぎりぎりになっての予約なので、多くは売り切れ、
もっともオーソドックスなタイプのケーキを頼むことになる。
白い生クリームと苺のやつである。

で、今夜は、ますます甘みの抑えられたケーキに驚いたのだった。
年々甘みは抑えられ、ふわふわ感は増している。

・・で、子どものころの思い出に向かったわけだ。


私の子ども時代、ケーキは買うものではなかった。
父が外でどんな善人面をしていたのか知らないが、
クリスマスのころになると、2、3個から数個のケーキが届けられた。
今のような生クリームではなくてバタークリームのだったから、
多少日持ちがしたらしく、年末まで毎日あったりもした。

私は、歳をとった今となってはちょっとつらいかもしれない
あのタイプのケーキがあの頃は好きで、
大人になったら、冷淡な直線で切り分けられたケーキでなく、
丸ごとのままスプーンでさくさくすくって食べてみたい、と夢みていた。

その夢は、独り暮らしの時にも果たされなかった。
貧乏学生だったし、歳を食うにつれて甘さが苦手になっていたから。。

でも、今夜のケーキほどのほの甘さだったら、
丸ごと食べることも不可能ではないかもしれない、と思ったのだった。


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