Gift -spiritual song- 
Bordeaux Snow



 チャペル仲間と

 10年間やった チャペル仕事。

 4月から 距離を置いている。

 あのどろどろした人間関係から やっと開放され

 心が浄化されかけていた・・・ ところに、

 先日、あるオルガン奏者からのアレンジ依頼があった。

 退いてなお(やめたと言ってはいないけど(^^;))、

 頼って頂けるのは大変ありがたい事。

 その方と、もう一人 聖歌隊の人、3人で話す機会があった。

 この方々は 良心的なんだけれど、

 一部、仕事を独り占めしたい軍団がいる。

 最近とみに 彼女達が 暴走気味なようだ。

 ある人気ホテルのチャペル挙式を、そのお局様方が

 「仕事で頑張る」手法を取らずに

 「他の人をけなして、蹴落とす」手法で 独占している。

 その手の回し方たるや、すごい。

 どろどろ系テレビドラマを、地でいっている。

 あそこで仕事していると、

 「私が思っていた正義、って 間違ってた・・・?」 と 

 基本から疑いたくなるような、奪いようだ。


 彼女達の立場になれば、わからないでもない。

 正直、彼女達は そこしか生き場所がないんだろう。

 うちの(やめたけど)団体は、司式料が 高い。

 老舗だから、牧師がホンモノだから、色々理由はあるけれど、

 ホテルにしてみたら、安くて いい方がいいに決まってる。

 他の事務所に 取引先を どんどん取られている。

 残ったのが、その人気ホテル他数件のみ。

 今まで抱えていた奏者、聖歌隊が 当然出番がなくなってくる。

 それで 何人の人が突然仕事がなくなった事か・・・。

 私は幸い、10年間 それなりには入れて頂けていた。

 肩書きが何とか足りていたのと、女王様方に従順に仕えていた(笑)のと、

 粘って長く続けていた結果だろう。

 でも、そんな 最後に残った主要メンバー(この言葉も 

 そう思いたい人達が自称しているんだけれど(^^;))達どうしで、

 司式の件数を 奪い合う位 その事務所の仕事が少なくなっている。


 私がやめたら、多少でも、他の奏者さん達に 本数が回るだろう。

 その方が、きっと 皆にとって、いい事だ。

 
 綺麗事のようだけど、

 本当にそう思ったのもあって、やめた。

 奪い合いは 大嫌い。

 
 バブリーな時代に 当たり前のように贅沢を 体験しているから、

 その価値観を がらっと変える事は出来ないんだろう。

 たとえ 人としての純粋さを 生贄に差し出してでも。

 
 人として、あそこをやめて 
 
 収入が がた落ちした自分を、誇らしく思う。

 ピュアな心を 「選んだ」 事に かなりの充実感がある。


 (・・・ ナルシストだろか?(^^;) 

  そういう自分に酔ってるのか?私(笑))


 その、選べる選択肢が 生まれたのは、ここ2年以内位で、

 それは 周囲の支えのおかげ。

 ありがたいな。

 
 サラリーマンや OLの方は

 そんな自由が ないんだろうな・・・・・

 本当に、大変だと思う。
 


 でも、チャペル関係に携わっている事の メリットもあるんだ。

 それは

 「私は こういう人間だけは いやだ!!」

 と 決意を新たに出来る事だ(^^;)。

 
 いい人に囲まれていすぎると、そのありがたみ 薄れて

 小さな不満が増幅するから。

 彼女達は、私にとっては、「必要悪」 (笑)。
 


 ・・・ 読み返してて、ちょっと反省。


 やっぱり 尊敬すべき所は あるなぁ。

 憎まれ役を買って、先頭に立つ人達には 私はなれないから。

 私も もし先頭に立ったとしたら、同じように

 色んな人に 甘いところや ずるいところを見透かされ、
 
 責められる立場になるんだろう。 


 色んな人がいて、世の中が成り立っているのね。(^^;)

 

2004年06月03日(木)
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