一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2003年05月11日(日) その6

その6

私を見つけて立ち止まり、剃り込みにオルテガが・・・
「この子は何んや!・・・おまえら何してるんや」

四本指の子分が・・・
「すんまへん!メシ代もらうまで帰らん言うて座っとるんですわ!・・・もう、帰しまっさかいに!」

すると、オルテガ、が、詰め寄る子分達を止めながら、私を、じーっとみて・・・
「メシ代は幾らや、まあ!そんな所に座らんと、中に入れ!」・・(えええ!中に入った所を刺される)

オルテガ、が、事務所の中から・・・・
「ぼく?なーにも心配せんでもええ!はよ!ここへ来て座り!」・・・(やさしく言って刺すんやろ)

私は出前箱かかえるように持って、事務所の中へ・・・そして皮の大きなソファーに座り・・・
オルテガが内ポケットから蛇皮の大きな財布を出しながら私に・・・「なんぼや」・・・、

「あのー今までの分のツケが・・・46500円なんですけど」・・・・   (あああ言うてもた)

まわりの、血ノケの多い子分達が、やばい!と、思ったのか、いっ声に私に向かって・・・
「何ぬかしとんねん!・・・お・お・親分!このガキ、嘘ついてまっせ!」・・・(いっしょにすな)

オルテガの目の色が変わった・・・私は正直やばい!と、思った!瞬間!
壁に飾ってあった、五本ほどの木刀を一本!取るやいなや、振り向きざまに、
刺青と・剃り込みと・四本指に、横から肩に向かって木刀を振り下ろした
私の耳には、今でもあの時の「ぶうーん」と、いう音がはっきりと残っている、さらに
・・・オルテガが振り下ろしながら一人一人に・・・

「弱い者をいじめるようなヤクザだけにはなるな!と、言うてるやろ!」  ・・・・(親分はすごい!)

                つづきは・・・・・・また
  


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