一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2003年05月06日(火) その5

その5

血の気の多い連中達、怖いのなんのって・・・これでもかと思うほど剃り込んだ頭!
何処から頭か分からない眉毛を剃った顔!びっしり詰まった刺青!指が一本足り
ない手!その中の一人が

「こんなとこえ座りくさって!刺されたいんかあー!」・・・・・(こわ!震えたわ!ほんまに!)

「はよ帰らんと!親分が帰ってくるやろ!あほんだら!」・・・・(自転車ほられてるし)

ふと思ったのは、もし、どついてくれたら近くの交番へ飛びこんで行けば、今までのツケが全部無くなるぞ!と、それなりに頑張った18才!でした・・・

四時間ほどたった頃でしたかね・・・大きな外車が目に前に止まり、今まで怒ってた連中が慌てて
車のドアを開けて米ツキバッタみたいにペコペコ

「おかえりやす!ご苦労さまです!」・・・・・(どうもこの人が親分みたいやなあー!)

下から見上げた、その顔が・・・なんと言うか、子分達が束でかかっても勝てないぐらい、子分達が
可愛く見えるてしまうほど強烈な顔でした!・・・・(まさしくそれは、ブラジルの巨象!オルテガ!)

その、オルテガ!とにかく顔が黒い!って言うか、ドス黒い!
後で分かった事だけど、どうも「肝硬変」だったとか・・・そのオルテガ!私を見つけて・・・

            つづきは・・・・また今度


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