一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2003年09月01日(月) その27


その27

いつものとは

「車海老フライ定食」で車海老が二匹付いてコーンスープとライス付いて、¥850円。

35年前の値段ですが(笑)・・・ハンカチを袖から出して、何気なく和服の襟に沿えて

目の前でチーフが車海老を揚げてくれるのをまっています、たまたまその日は、海老の

ご機嫌が悪く、油が飛び跳ねて、ちょうど正面の女将さんの眉間に油の固まりが!!

そりゃーたまりませんよ!熱いのなんのって!この世の終わりって言う顔でしたよ!

「あ!つううう」  「あ!熱いー」  

チーフが驚いて、「すみませひん!」「ごめんなさい!」「大丈夫ですか!」「スミマセン!」
「氷をオシボリに巻いて持って来てえ!」「早くうー!」・・・・そりゃー必死でしたよ

その世界の人には、顔は商売道具ですからね、女将さんも必死で冷やしてましたよ。

私は、あの車海老はどうするのか、とっても気になったのを憶えてます。


          またこの次・・・



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