時間の無駄


 過去 : 未来 : メール 2003年08月20日(水)


大学を卒業してほんの1年働いた後結婚したノリコ。

田舎の山奥の一人娘で、結婚してからすぐにお父さんが亡くなった。

嫁ぎ先はお隣りの県の海の近く。

旦那は単身赴任中。

遠くにすむ母親たちをいつも不憫に思いつつ、

すぐちかくに住む義理の親たちのことには不満を募らせていた。



忙しい時に電話がなる。


「リホ〜?ごめんね。あのさ・・・・・・」


始まる愚痴の嵐。


単身赴任の旦那をもって大変だということ。
子どもの担任がおおはずれだということ。
自分も何か始めたいけどなかなか踏み出せないこと・・・・


ノリコはもう一人、こうやって愚痴を聞かす共通の友人がいた。

えみちゃんはソフトな感じでいつも彼女の話を聞いていた。

えみちゃんのほうが私よりノリコとは仲良しでお互いの結婚式も出ている。


でも最近はえみちゃんもそういう愚痴を聞きたくないのかノリコにそっけなくなってきたようだった。


そういうえみちゃんのことを


「えみちゃんって変わったよねぇ」


という。



ジブンヲ フリカエリナサイ


私もそろそろ嫌なんだよね・・・・・。


悩んでいる風なので何か私の考えでアドヴァイスすると反撃する。

のりこはただ誰かに話したいだけ。

私も精神的、時間的に余裕があるときなら聞くけど・・・・・。



そんなノリコから今日また電話がある。


ひとしきり話した後、電話を切るときになって



「そういえばえみちゃんがリホのことをネットで知り合った若い子達とワカヅクリして遊んでるって言ってたよ。」




ハ?

ソリャ ワカヅクリシテルヨ!


デ ダレガ アソンデルッテ????



ちょっと前のえみちゃんとの会話。



「ノリコがリホのことをネットで知り合った若い子達とワカヅクリして遊んでるって言ってたよ。」



アナタタチ ワタシヲ サカナニシテルノネ



どっちが何と言おうか言おまいがまぁええわ。


なんだかこれ以上ノリコの話を聞くのは時間の無駄以外の何でもないと思った。


今まで応援もしたけど。


忙しい主婦ではない、暇な主婦の愚痴の相手に何時間も付き合った自分が相当馬鹿だと思った一瞬だった。




ワカヅクリハ ヤメマセン^^

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