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重なる不幸 |
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過去 : 未来 : メール | 2003年09月18日(木) |
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私はあまり「いとこ」との付き合いはない。 父方の「いとこ」とは年が離れすぎていて私にとったら「おじさん、おばさん」のような感じ。 母方の「いとこ」は一人だけ仲良くしているけど後は何人いるのかさえはっきりした数字は知らない。 なぜなら離婚したり蒸発したりと何だかみんなが波乱万丈なので親戚一同が揃うなんてよっぽどない。 でも9年前にうちで暮らしていたおばあちゃんが亡くなった時に、失踪していたおじさんも現れたりして結構そろったかな。 一番縁の薄い大阪のいとこたち。 母親の弟の子どもたちだけど、すでにおじさんは50代前半で亡くなっている。 6人兄弟。 貧乏子沢山という言葉通りお金には苦労されたようだ。 一人は小学校3年生のときにタンクローリーに巻き込まれて亡くなった。 会社が保証したお金で3階建ての家を建てた。 親戚は涙ながらも「アイツは親孝行したのかもしれない。」と言った。 おばさんには持病があった。「糖尿病」。 ついでに一番下の中学生の女の子も同じ病気だ。 無理な仕事もできないのかおじさんが亡くなってからいろんなところで借金をした。 成人をすぎた子ども達が世話をやいても借金し続けた。 使い道はギャンブルと酒と贅沢。 部屋の中はゴミだらけ。 借金の証書すら見つからない。 まだ中学生の末娘がいるのに。 とうとう自分の子どもの命と引き換えの家を売らなければならなかった。 そのことを責める私の母親ら親戚を罵倒するおばさん。 「あんたらに何がわかるんやっ!」 母たちは縁を切った。 でも密かにそこの長男は連絡を取る。 そういう環境に育った子どもは優しい性格を持った。 でも一人だけ。 おばさんのような子(といってもすでに30代)がいる。 その子のことで長男から母に日曜日に連絡が入った。 |
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