街頭演説


 過去 : 未来 : メール 2007年01月20日(土)


選挙でもないのに街頭演説をしている人たちをよく見かける。

私の父も政治家だったので、現役の頃はよく駅でハンドマイクを片手に立っていた。

いや、立って演説をしていた。

何分くらいやるのかよく知らないが近所の人たちはさぞ迷惑だろうと思いながら父親には目でエールを送り、足早にそこを去った。


最近、仕事へ行く途中の国道沿いで自分の名前の看板を横に置いて、ハンドマイクを片手にマイナスの気温の中で街頭演説をしている人を見た。

彼はまだ40代前半で若く、一度、30代の頃に衆議院になったが、今は落選した身で、地元の企業で働きながらも地道にNPO活動などを中心に活躍しているようだ。

でも、まだ彼は若い。

これからまだ活躍するだろう。


そんな彼が「100日街頭演説」を目標に毎日朝、凍りながら実行しているという。


私はそれを彼のブログで知った。


「今日はどこどこの場所でやりました。」


寒いところで(今年は暖冬と言っても零下の朝だ)それを続けるのは本当に並大抵なことではないだろう。

しかも一人だ。







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だって、あんな国道の車しか通らないところで演説したって誰も内容がわかるわけないじゃん。


もしかして


「あ、どんなこと言ってるのかな?」って稀に興味を持って聞こうなんて人がいても、そこじゃ車停められないじゃん。


たまたま私が見かけたところはそうであって、きっとどこかで耳を傾けられるような場所で演説している時だってあるだろう。


でも、きっと彼は別に自分の話を聞いてもらいたいと思ってそれを続けているのではないと思う。


理由は二つ。


一つ目。


アピール


次回の選挙までに自分がまだこうやって何を言ってるかわかんないだろうけど寒い中で頑張ってますよ!


そんなアピール。




二つ目。



修行


誰も聞かなくても100日がんばろう。

辛いことを乗り越えて鍛錬しよう・・・・
みたいな。






そんな理由なら本当に彼のやっていることが理解できる。


もし「自分の信念や活動を知ってもらいたい。」と思って続けているのならそれは全く理解できない。






そう思いながら、また父の時と同じように車から目でエールを送り70キロのスピードでその横を通り過ぎた。



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