kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2001年08月09日(木)

 忘れてしまった事、思い出せない事が多くなったような気がする。
 もっと、なにか、こう……。自分じゃない自分を求めている高揚感。ドキドキが昔は強かったんじゃないかと……。

 蝉の声。
 小さな頃は、すぐに何の蝉の声か分かったものだが、今はさっぱり分からない。
 他にも、遠近感が狂ってしまうほどの日射しの強さ。暑さを感じさせない程の気持ちの良い風。目に鮮やかな夏の草木。一日遊びまわった後のコップ一杯の水。鞄の中に放りっぱなしだった夏休みの宿題。
 
 今ではもう、どれもこれも縁が薄くなって、夏を迎えるドキドキした気持ちもとても薄くなってしまったみたいだ。

 高いビルばかりの街で聞いた蝉の声。少し(?いや、だいぶ)昔の夏を思い出した。全くわすれていたわけではない事に気付いて、そんな自分が少し可愛いと、思った(笑)
 そして、まだまだドキドキは在ることにも。そんな気持ちがある限り、もっと上の自分を目指せるな。
 
 ワタクシらしさを全うしなければ。

 蝉の声を聞き、歩道の真ん中で、風に揺さぶられている蝉の亡骸を見て思った事。
 


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桜 [MAIL]