くもりときどき、はれ。
そら



 今日の日を忘れる事勿れ

Sさんが苦しんでいると想う。

だから

私は何も出来ない。


事務局長への想いと
事務局長の側に居たい気持ちがあったけど…

Sさんに悪いことしたし
Sさんが苦しんでいる

きっと、苦しんでいるとわかるから…

私もSさんのこと考えてなかったとこあるし
事務局長にSさんに告白された話をしたせいで
こんなに発展してしまった事が言える。

だから

心が痛んで仕方なかった。



今日夕方、私は本部長に呼ばれた。

「話しがある」と言われた。


ちょっと怖かった。
なんだろうって…いろいろ考えた。

事務所で女性たちも感づいているんだろうか
何か私への風あたりも冷たかった。

Sさんが私には甘い事
Sさんが私に声を沢山かける事…

一度断られたのなら
仕事に支障きたすようにしないようにする
一旦引くことだと本部長は言ってた。

私も罪悪感を感じながら話をしていた。

本部長はなんとなくその雰囲気をわかってたらしく
事務局長から聞いた時もそうかって思ったと言ってた。

そして明日の夜に話をすると云ってた。

Sさんも様子がおかしいから
多分…もうわかってるね……
頭がキレる人だもんね……

職場での恋愛は、難しいものだと想った。

周りも巻き込む。


事務局長とのことも…
そう簡単には出来ないなぁと思った。

「そういえばSがそらさんのことで話があると先日言ってた」

本部長は言ってた。
それで私は、きっと告白された時に話をしていた
嘘をついてた話を云うつもりだったんだろうなと想った。

私は高校を中退しているということを話した。

経過も話した。

怒らず、うんうんと聞いてくれた。

「何かある子じゃないかと想ってたけど、
話したくないかもしれないし、
話をしてくれるまで待っていようと想った」

本部長感じてたみたい。
まだSさんからは全く聞いてなかったみたい。

やっと、言った。言えた…。
ほっとして涙が溢れた。

そして、

夜に電話があって
本部長が泣きながら話してくれてありがとうなって言ってくれた。


私は、救われたと想う。


本当にこの職場と人に救われたと想う。


頑張っていこうな、ひっぱったり押したりするからなって
云ってくれて、幸福に思えて涙が止まらなかった。


本当に、自分がここに出会えて幸福だと想った。

きっと今日の事は忘れないでしょう。



2002年04月10日(水)
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