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■ 最期の切り札を使う時が来たのかもしれない。
霙交じりの雪が降り続いていた。
街は雪だか水だか解らないものが溢れ
大粒の雪のなか、 ブーツでその水の中
ザボザボと音をたてて 傘を持たない私は
濡れ髪に水滴を滴らせながら 寒い身体を身震いさせていた。
本部長へ会うために。
私はひとつの切り札を知っている。
いつ言うべきことなのか 私は言って良いことなのか
一番怖いのは 言ったらどうなるのか
私は程度の低い女と想われるのかもしれない。
それが辛い。
だけど、捨てきれない。
この憎い気持ち。 そしてやりきれなかった気持ち
誰も今も解らないまま 事が運んでいくこと
真実がどこか隠されていくこと…
掘り返すんじゃなくて 今だから言えるようになれた
それじゃないかと想う。
いえなかった。 出来なかった。
昨年のこと…
本部長に会った。
詳しくメールの話が聞きたくて、 具合悪い身体だったけど、頑張って会った。
今出来る事は今しないといけないから。
どんな身体であれ、そういう時は無理をする。
聞かなくちゃ。
本部長にその後輩に会って話をします
と
私は言った。
でも
「いや、その内俺から話すから。 そのつもりで居る」
そう言ってた。
望んでいるのは
この人に伝える覚悟を決めた。
だからとて何になるのか…
今日知ったけど
私は何も言わないけど
本部長はいろんな人にひろあきの話をしていたみたいだ。
自分の恥のような気もした。
でも
彼の恥でもある。
とはいえ、伝え方もあるんだけどね。 その人がどう伝えたのか 何について一番のスポットを当てたのか…
恐らく私の望む当て方ではないだろうと想う。
“アノコト”は
本部長にとっての同情の切り札だから。
私は私の視点が正しのか解らない。
でも
私の存在を無にしたくない。
私の無念の想いをあの人にぶつけなければならない。
ひろあき
自分がおとしまえつけないから
こんなことになるんだってことを
思い知れ。
2005年01月16日(日)
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