LOVE*LOVE*LIFE
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい

2002年01月26日(土) 納棺。

今日は、この世にこんなにつらい日があるのか、という程つらい1日でした。
今日は午後からおじいちゃんの納棺の日です。
母と、おじいちゃんが生前お世話になった母の友人2人、それから、おじいちゃんを
5年間もお世話してくれたヘルパーさんと5人で行ってきました。
少し待って、通された部屋のドアを開けると、そこにはもうおじいちゃんが眠ってました。
とても安らかな顔で、今にも「おじい!」って声をかけたら目を開けそうな顔です。
でもあたしはなかなか直視できなくて…。
それから係りの女性2人がおじいちゃんの頭を洗って、ヒゲを剃ってくれました。
するとその女性が、「では御希望の方、どうぞお顔を拭いてあげて下さい」と
母にタオルを渡しました。
母はそれを受け取り丹念におじいちゃんの顔を拭いてあげます。
今まで何回こうして拭いてあげたでしょう。
お風呂にも入れてあげたし、オムツも毎日替えてお尻も拭いてあげていました。
おじいちゃんの顔に触れるのはこれが最後かも知れません。
母は今にも泣き崩れそうでした。泣きながら「ありがとうね、今までほんとうにありがとうね」と
言い、そしてあたしにタオルを渡しました。
今まで横からの角度でしか見ていなかったおじいちゃんの顔を、上からのぞくと
本当に安らかな顔で、一昨日あんなに苦しんでいたおじいちゃんは、もうそこにいませんでした。
あたしはもう耐えられなくて、まわりも気にせず声をあげて泣きました。
本当に死んじゃったの?また笑顔を見せてくれるんじゃないの?って
いくら思ってもおじいちゃんは目を開けてくれなくて、あたしはこの現実が今だに信じられなかった。

そして白装束に着替え、足袋を履き、手を上で組み、旅支度をしてくれました。
男の人が説明してくれます。
足袋を止めているひもは、これから長い足袋の途中、ひもが解けないよう堅結びになっている事。
胸のポケットには、三途の川を渡る時の船の運賃として6銭入ってる事。
そして納棺。
おじいちゃんはついに、あの木の中へ入りました。
利き腕の右手は動かないので、動く方の左手側につえを入れました。
お通夜の前に、愛用の品を入れる為、袋ももらってきました。
それにはおじいちゃんの洋服や、大好きだったおまんじゅう、それから家族の写真を
入れようと、母と話しました。
いつまでもあたしたち親子を忘れないで下さい。
いつまでもあたしたちを見守って下さい。
あたしはお線香を前に祈りました。

明日は友引き。
お通夜は29日になりました。
火水に休む為、お店の即売に出れません。
申し訳ないけど、でもはっきり言ってそんなのどうでもいいです。
おかげで月曜日は通し番になったけど、はっきり言って今は売上なんてどうでもいいです。
また出棺の時なんかはつらいだろうけど、でもおじいちゃんはこれでやっと
楽になれたんだ、今までどれだけつらかったか。それを思えば少しは落ち着けそうです。

この2日間、暗い日記になってしまいましたが、また落ち着いたら更新します。
2/22のもがんばって更新したので読んで下さいね。
では、おやすみなさい。


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