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2001年05月22日(火)    +++姉弟+++

  こっちに書くか レッスン日記に書くか
  迷った挙句こっちにしよう。

  今日は 出張レッスンだった。
  脳性麻痺による左半身不随の19歳のひろちゃんのおうち。
  
  ピンポーンとベルを鳴らしたら珍しく弟17歳 高校2年生の
  声で「ど〜〜ぞ〜〜」って言われた。
  おっかしいなぁって思いながら 部屋へ行くと
  おかぁさん不在だった。
  
  小学校6年間 中学3年間 養護学校3年間実に12年間
  送り迎えを続けられたお母さん。
  今年4月からは 作業所への送り迎えが初まった。
  ここからは エンドレスだ。

  ひろちゃんは 介助なしに一人では歩けないから
  毎日大変だろうといつも思う。 
  ここの所 やっと作業に慣れた事もあって 気の緩みからか
  宏ちゃんが風邪を引いて 多少ストレス溜まっておられる感じだった。

  珍しいなぁって思いつつ「あれ〜?ママはぁ?」と聞いた。
  そうするとたぁくんがこともなげに「今日 ぼく学校帰るの早かったから
  宏ちゃん迎えに行ったるから ママに夕方どっか行っといでって
  言ったから・・・」と言う。
  「そうなん?何時に帰ってこられるの?」と私。
  「さぁ 聞いてないから・・・でも ここんとこ結構溜まってた
  感じやから 息抜きいると思って。今日は パパ出張やから
  夕飯作らんでええし・・・」とたあくん。極々普通の会話。

  17歳・・・世間では 色々言われている年頃。
  自分の親を敬遠し 人を殺める事すら麻痺している彼らもいる。
  
  ハンディーがあるとはいえ だからこそ 一緒に歩く事を
  ともすれば 抵抗があるかもしれない・・・。
  
  でも たぁくんには そう言う観念はない。当たり前。
  小さい時から ず〜〜っと変わらない彼の姿勢。
  優しい性格・・・。

  教えられた。たくさんたくさん・・・。
  
  2歳のとき 初めて出会って ぴーぴー良く泣いて
  しっかりしなさいとか ちゃんと弾きなさいとか
  随分叱った彼は 今や私のパソコンの師匠。

  そして こんな風に時々 人としてとっても大切な事
  ふいに教えてもらう。
  
  さて おかぁさん突然の時のプレゼント どう言う風に
  使われたのか 聞いてみたい。来週・・・聞いてみよう。

  




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