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2001年09月12日(水)    +++敬老の日+++


>>お祝いの会<<


  101歳のおばあちゃんを 祝って 市の係りの方と
  園の理事長さんを交えての お祝いの会をするということで
  一足早い 敬老の日を 祝ってきた。
  
  園からの連絡で 1時には 来て下さいとの事だったので
  早めにと思い 12時45分頃には 園についていた。
  
  お祝いの会は 2時からと聞いていたので おばあちゃんに着物を
  着せて 準備をして・・・と 母と私は 考えていた。
  
  しばらくして 職員の方が 今日の会は 2時30分からに変更に
  なっていますので しばらく待ってください。と おっしゃった。
  
  あと 一時間半も待つのかと・・・内心 ひなが静かにできるかと
  不安が 広がった。
  
  歌ったり 散歩したり・・・。何とか 時間をつぶして 
  2時半・・・。でも 誰も 何も言ってくれない。

  おばあちゃんは 窮屈な着物を着せられて 寝づらそうにしている。
  そのうち 安定の悪い 車椅子に寝かされて 待った。
  市の役員が来る 時間を10分過ぎても 15分過ぎても
  そのまま・・・。いくら寝たきりでも しんどかろう・・・。

  20分を少し過ぎた頃 その役員さんとやらが 来られて
  記念品を渡され 記念写真を撮った。
  
  今の世の中 携帯があるのだから 途中で遅れるのなら 遅れると
  電話のひとつも 入れられない物なのか?
  
  記念品を渡したあと 一言二言 話しかけられていたけど
  「この方は 耳は 聞こえますか?あ〜寝ておられるんですか?」と
  なんだかなぁ・・・と言う質問。
  目を開けたくても 老衰と言う 人が通るべき道を 今 歩いていて
  開けられないのだ。

  100歳越したら 耳も聞こえなくなるでしょう・・・。
  福祉の市の役員が このありさま。
  せめて 大きな声で 耳元で話しかけるくらいしても よかろうと
  思うのだが・・・。わざわざ 足を運んでいただいたのでは 
  そう言うことも 望めないのかも知れない。

  福祉の役員さん・・・。あまりにも 単なる仕事。
  お役所仕事 すぎませんか?

  その後 しばし お茶を頂いて 部屋へ戻って びっくり。
  着物のまま 車椅子に寝かされていた。

  今は もち直した物の 先日まで 死にかけていたのに・・・。
  なんで?と思ったら 職員と一緒に お写真を撮りたいからとのこと。
  ちょっと 早くして 寝かせてあげたいなぁって 思ってたら
  案の定 ひながぐずり出した。

  家を出てから 4時間ちょっと しかも 何も面白みの無い所だから
  仕方ない・・・。

  「じゃあ よろしくお願いします。」と 後ろ髪を引かれながら
  帰ろうと廊下に 出ようとした時に
  職員さん同士が 話しているのを耳にしてしまった。

  「こんなに 忙しいのに みんなで記念写真なんか無理ヤン。もう
  良いんと 違うん?」

  そうだよね・・・。そうかも 知れないけど・・・。
  だったら ちゃんと その事言って 寝かせてあげてよ。

  前にも 聞いたんだ。
  「ちょっと それよけて・・・」とよその おばあさんのこと
  指差していた職員さん。

  忙しいでしょう。自分たちで 看られない祖母を預けているわけだから
  感謝もしてます。

  でもね。何か 違う気がするんだよね。
  それを 言えない自分にも腹が立つし。それを 当たり前のように
  言うことのできない 日本の介護システムにも 腹が立つ。

  そして その事は もっともっと年月をかけ
  役所の人間から 変わっていかなきゃ どうにもならないことを
  今日 思い知りました。

  何のための お祝いの会だったんだろう・・・。



  




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