Silent Song
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2002年05月08日(水) ある日の目覚め

  
  雨音とともに、目が覚めた・・・


なんだかとても、静かで穏やかな気持ちで
目が覚めた。

外は雨が降っていた。

湿った空気が伝わってくる。

濡れた道路を走る車の音・・・

何もかもが、
自然が、世界が、

私に語りかけてくるような・・・
新鮮な気持ち・・・
健康的な
生きてるんだって感じられる、自然な感覚・・・

深い深い、悩みと苦しみのフィルターが
私を閉ざし、苦しめ続け

かなり長い間
私は外を自然を”感じる”ことが
できなくなっていた。

まるで
自分と外界の間にベールがあって
その中に自分が遮断されているような・・・

何を見ても
何を聞いても

楽しめない
感じられない・・・

趣味も・・・
服も・・・
生活も・・・

何をするにもしんどくて、
不安と動悸と辛さ、しんどさ・・・

何も考える余裕がない・・

意思はなんとかしなきゃと焦るのに
焦るばかりでカラダとココロがついていかない・・・

・・ただ、苦しいだけ

ひたすら
その特異な苦しみを

誰にも理解されない原因不明の辛さを

一人ぼっちで
抱えて耐えるしかなくて・・・

ただ、とにかく
その状態で”生き延びて”いくことが
精一杯で・・・

ただ、闇の中
いつ晴れるかもわからない闇の中を
不安と恐怖を抱え、
日々おびえ、ココロを痛め、
苦痛とやりきれなさにただひたすら耐える日々・・

「早く以前のようになりたい。」

「早く健康な状態になって、これからのために
行動できるようになりたい・・・」

普通に、自然に、・・・当たり前に!

食べ物をおいしいと思え、
人と純粋に笑いあえ、
優しい音楽に落ち着いた気持ちで耳を澄ませられ、
美しい自然を美しいと感じ、

人の優しさや温かさを・・・
いつか信じられるようになりたいと・・・

もう・・・祈るしかない気持ちで
願っていた。

他に救いも、頼るものも、
なかったから・・・・

医者もカウンセラーに助けを求めたことも
結局は私を傷つけ、余計追い込まれた
だけだった・・・

人はもう、信じられなかった。

だから、もう、
私が頼りにできるのは・・・

神サマと、時間だけだった。

自分の中の、自己治癒力と、自浄作用を
ひたすら信じるしかなかった・・・。

        ・
        ・
        ・

この壮絶な深い苦しみと悩みのせいで

沢山のもの、
失ったなぁ・・・。

それを思わない日はない。
そう思うたび、胸が痛むんだ。

本来苦しまなくて良いことを無駄に
苦しんだのだなぁ・・・

なんか・・・笑っちゃうね。

なぜ、
誰も助けてくれなかったのかなぁ…

なぜ、
誰も理解しようとしてくれなかったのかなぁ。

初期のころ
混乱してる私の上っ面だけを捕らえず、
本当に私の立場や気持ちにたって
理解しようとしてくれる存在がいたなら

きっと私は
ここまで深く傷を抱えることも
一人グルグル深刻に悩み苦しみ続けることも
なかったのに・・・

母は今もそのことを後悔している。

連れも悔いている。

友達とは疎遠になった。

私も・・・

私ももっと、
自分を信じられたなら・・・・

・・・・。

でも、思うよ。

この苦しみと悩みと闇は
私が二十数年生きた人生の中で

本当に本当に
一番苦しく、辛く、先がみえず、
どうしたらよいかも見えず、
必死で調べてもわからず、
助けも得られず・・・

本当に、いまだかつてない
「試練」だった。

だからこそ、

それを乗り越えたとき、
私は多分、

ヒトとして、
大きく成長すると感じている。

きっと
かつての自分より

深みをもてるだろう・・・。


自然を感じられる
世界を感じられる

そんな当たり前のことが

本当はすごく
幸せなことなんだなぁ・・・・。















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