Silent Song
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今晩のテレビ番組で、色々な「依存症」について とりあげてたので興味をもってみてみた。
NHKとは違い、民放によるゴールデンタイムの バラエティっぽい作りなので 正直その内容にちょっと軽薄(不謹慎)にも感じたけど・・ (関係のない人間が、軽々しく笑ったり冗談めかしたり 興味本位で取り上げるような問題じゃないって思うから。)
でもそれを見て自分なりに色々感じることは多かった。
その番組で取り上げられてた「依存」は 「アルコール依存」「摂食障害」「薬物依存」等だった。
ことに「摂食障害」の部分は、 実際摂食障害で苦しんでる人の姿や所感で こみ上げてくるものがあった。
摂食障害で病院に駆け込んでくる人の大半の背景には 家庭環境に問題がある場合が多いらしい。
------------------------------------- 家庭で安心感がもてなかった・・ 親から「ありのままの自分でいていい」という メッセージをもらえなかった・・・ -----------------------------------------
その中に出ていた摂食障害で苦しむ女の子の言葉
「自分を苦しめたい。 自分のことが好きになれない」
長袖をまくった腕には、沢山の傷跡。 痛々しい、自傷した跡・・・。
痛いくらい、その気持ちがわかる感じがした。 過去のその子と同じくらいの時の自分の姿も 重なった。
あのとき、私も自分の身体を無数傷つけていた。 ただ毎日、死にたかった。 でも、どうにも苦しみが救われないから、 自分なんてどうなってもいいと思ってた。 ストレスと空しさの苦痛から、何かを食べた。 過食によって一瞬だけ虚しさが癒される。 でも、その後の罪悪感・・。 そして太っていく自分が、ますます嫌でやりきれなかった。
・・・今現在も、あのときの心理状態に近くなってるけど、 今のところは自傷はしてない。 ・・・でももう、時間の問題のような気がする。 食べ物に走りはじめてるし・・・。
「依存」って色々あるけど、 根底にある心の問題は意外に近いんじゃないかなって 思ったりもする。
みんなどこか辛くて、生きにくくて、苦しくて ・・淋しくて、虚しい。
でもそれを一人の力ではどうにもできないから、 心を何らかの代替で癒そうとする・・・。 でも悲劇なことに、それが今度は自分の首を絞めるのだ。
じゃあ、どうやったら、 救われるんだろうね・・・・・。 自分ではどうにもできないのに、 必死で別の対処方で生きられるようにしようとしても 今度はそれが自らを苦しめるなんて・・。
でも、正直、私は、 この番組の依存症の問題を抱えてる人に関しては 「羨ましい」と反面思った。 (なんて言うと、その問題で苦しんでる人に 怒られちゃうかもしれないけど・・)
「アルコール依存」にしても「摂食障害」にしても 今はもうメジャーな問題になっていて、 世間でもかなり知られてる言葉で、理解も多少あるし、 自助グループだってあるし、医者だって取り合ってくれる。
確かに今は苦しいかもしれないけど、 まだ「救い」の希望や道があるじゃない。
メジャーでもなく、当然自助グループだって希少で、 医者だって取り合ってもらえない そんな心の問題や依存症を抱えてる人間は、自分は 「回復の希望」すらないんだよ。 頑張る場所さえない。 どうしていいかさえ、わからない。
人にも理解されないから、心を閉ざして、 なんとか「付け焼刃の対処」をしながら (でもその対処法は非常に大きな苦痛と障害を生むけど) ただ苦しみ、苦痛と酷い孤独に耐えながら、 常に死を抱えながら、生き延びていくしかない。
「救われるもの」と「救われぬもの」
世の中って不平等だと思う。 同じ心の問題を抱える人間同士でも。
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