QP-Days
くづき



 レミゼ日記 その1(ちょっとだけ追加…)

来ました!ついに『レ・ミゼラブル』プレビュー初日です。
フフフッ、長かったですねー。
開演前にお友達と食事しながら、これからの話で盛り上がり劇場へ!

怒濤の3時間でした。

今回から短縮バージョンになり、『あれ?あのシーンないの?』とか『え?もう次に
行っちゃうんだっけ???』とちょっと気持ちがワタワタしました。ロンドン
で観たのも短縮版だったハズなのだけど、言葉が不自由な事もあり、あまり気にならなかっ
たんですよね。
今回ちゃんと日本語で観ると、前回までの公演との細かい違いが結構気になるなぁ。
短縮と言ってもシーンを丸ごとカットではなく、各シーンや歌詞をチョコチョコと
切っている状態なんですね。自分の好きだったシーンや歌詞がなくなっていて哀しい。
物語のテンポが早いですねー。元々が長い原作をコンパクトにしたものだったのに
更にダイジェスト化されているような。
初見だと時間の流れや場面の移動についていくのに疲れちゃわないかな-?
この辺りはこのバージョンを見慣れればいいんでしょうか。

全体的に『元気で若い』舞台でした。
舞台の流れも各キャラクターの生き方も『前へ前へ』と進もうとする力というか
『生きて行く力』を非常に感じました(^^)荒削りって言っちゃえばそうなんだ
けど、今までの『レ・ミゼラブル』とは違う輝きのようなものがあったかな、と。
全体的に『レ・ミゼラブル』の舞台の印象って『どよ〜ん、と暗くて重たい雰囲気』
だったのが今回は違ったなぁ。

各キャストさんの印象をサクサクと。

○学生たち
何故最初に彼等から書くかというと、一番印象が変わったから。
一言、『弱っちぃ!!!』
もう、ダメダメ。革命なんか起こせなさそうな面々、カリスマ性のないリーダーに
銃も扱えない頭デッカチの若僧の集まり。机上の空論で理想を語り、夢を見る者たち。
市民がついてこないのも判るなぁ(^^;って感じでした。以前の学生達の印象は
もう少し頼りがいがありそう、というか「もしかしたら?」と思わせる雰囲気が
あったのに。
でも、彼等は「信じている」んです。自分達の戦いで世界が変わることを。
一歩引いてみれば学生達の行動の無謀さは誰にでも判るのに、本人達は信じている…
このギャップが見ていてハラハラさせます。(たぶん一緒にいたバルジャンもこんな
気分だったんじゃ…ジャベの言う事も正論だわ。)銃撃戦のシーンで「恐い」と感じ
たの初めてでした。
学生たち個々のキャラクターを表わす歌詞や小さいなシーンがなくなってしまった
ことで、余計に彼等全体で一つの力のない集団に見えてしまったのかもなぁ。
回を重ねることでそれぞれの個性が出てくると違った印象になるかもしれません。

★アンジョルラス…坂元健児
四季時代の彼は知らないのでお初です。
うーん、声はいいけど思った程迫力ないかなぁ?なんだろ、いわゆるリーダー的な
カリスマ性は感じないアンジョでした。
周りの学生達と同じ位の身長で埋もれちゃう、髪が黒髪で目立たない、とかの見た目
もあるのですがイマイチ台詞に重みや説得力が感じられませんでした。
皆で死のう、と決める時も『え?リーダーがそんな簡単にあきらめんなー!!!」と
言いたくなりましたよ。もっと決意とか、意志とか、欲しいです(><。
あくまで『学生』のリーダー。ドングリの背比べの中でのカリスマって感じ?
彼の印象の弱さが学生達全員のイメージを左右しているのかも。
もう1人のアンジョはどんなかなー?

★グランテール…阿部裕
雛鳥な学生たちの中で1人異質、ちょっとだけ大人なグランテールでした。
阿部さんの声が大人っぽいからかな?
酒に酔っていてもどこか落ち着いて、彼だけが実は冷静に見ているような印象
です。学生達の理想と社会の現実の間で揺れているような感じが良かったです。
そんな彼だからこそアンジョが「夢」を見させてあげて欲しかったのよー。
あうあう、坂元アンジョ頑張ってー。

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ごめーん、今日はここまで。
続きは10日の早朝にアップ予定です。

2003年07月06日(日)
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