QP-Days
くづき



 今井バル×内野ジャベ My楽

昨日の夜に放送された「誰でもピカソ」のビデオを見ました。
久々に見るアッキーはあいかわらず鋭いんだかホワホワしてるんだか(^^;な
トークで可愛ええー。氷川くんといっしょに「やだねったら〜やだね〜」ですよ!
「モーツァルト!」の舞台映像もちょっとだけ流れたので嬉しい〜。
一瞬だけ猊下。赤いマントの猊下よっ!!!ああ、また生舞台観たいよ〜。

お昼からは2週間ぶりの帝国劇場。
キャスト表を全く確認しないで観劇スタート。自分の中では石井バルMy楽のつもり
でいたのだが・・・アレ?ジャベがうっちーだ??今日は高嶋兄の日では・・・?
あれ?バルが今井さんだっ!!!!!
あー、明日とキャスト勘違いしてたよ(><。

そんな訳で今日は今井バル×内野ジャベのMy楽でした。あ、井料ファンテも最後だ。
今井さんのバルの回は素直に「レ・ミゼラブル」という物語を観ている気分になる
なぁ。今井バルは「道を探す人」なバルジャン。
司教様との出合いから先の人生は神様と自分を繋ぐ道を求めて生きていくような感じ
がしました。コゼットへの静かな愛情を一番感じたバルジャンかもなぁ。
「私は父じゃない」と告白するときになるべくコゼットを驚かせないように、傷つけ
ないように、って気を使って言っているような感じがして泣けます。これに応えて
パパに抱き着く劔持コゼもいいんだ、これが(ToT)。
劔持コゼは自分の過去やバルとの半逃亡生活に対して、不安や疑問を一杯胸に抱えて
いるコゼットです。(河野コゼはその辺の不安感はあまり持っていなさそうなの)
このバルの一言で今まで心の中にあったそれら全ての不安が消え去って、それでも
バルジャンのことを愛してるっていうのが凄く伝わってくるの〜。
血の繋がりを超えた親子関係の強さを感じます。
コゼットを抱き締めたまま逝く今井バルも好きだー。

劔持コゼと言えば、家の前でエポに出会った時に相手が「あのエポニーヌかも?」と
気がついたみたいですね。マリウスに紹介された後、柵を乗り越えるマリウスほった
らかしで、暗闇で顔が見えないようにして立っているエポをずっと見つめたまま声を
かけようかとするようなそぶり。パパの気配に気付いて門から離れますけど、もしも
パパが来なかったら2人はどうなったろう?とちょっと想像して萌え〜。

内野ジャベールは1ヶ月ぶり位に観たのですが・・・凄く良くなってました!!!
前は歌部分になると途端にハニャハニャ〜ンと腰が座らないジャベールさんになって
しまう印象があった内野ジャベなんですが、今日は見違える程にシッカリさん(><。
台詞の延長としてメロディに乗せる感じが良いです(^^)。ただ歌い上げ系になっ
てくると鼻に抜けるような声で抑揚つけて歌っちゃうのはちょっと苦手。
セクシーボイスといえなくもないけど、ジャベがキザなナルシ〜に思えちゃうので
イヤ〜ン。

「歌」に振り回されなくなった分、演技もパワーアップ、つーか安心して観られるよ。
病院での対決シーンでバルの投げた椅子を足で蹴って退かすのにキャー!!!
カッコええー 8(><)8
馬車暴走シーンで市長様の力業を見て、何か気付いた?バルを思い出した?風な表情
でいるのも良かったなぁ。ここで市民に向かって「下がってろ!」って声かけるのも
良いですな。

砦では学生達をクールに見てる感じ、攻撃が始まっても落ちついているのが「大人」
ですね。バルとの皮肉な再会で自嘲ぎみな笑いを見せてました。
でも、逃がしてもらう時にあんなに大声で騒いではマズいのでは?(^^;
他のジャベのようにコソコソ声の方が雰囲気出て良いと思うのだけど。

「スターズ」はあまり印象に残っていない(ごめん)のですが、下水道での対決と
自殺は迫力ありました。
バルを「24653」と呼んでしまった後のなんとも言えない敗北感というか、無力
感や絶望感が伝わってきて後の「自殺」への流れが自然でした。
ジャベールの中ではとっくに答えはでていたのかもしれません。ただ、本人がそれに
気付いていなかったというか、認めたくなかったというか。最後の最後で弱さを見せ
た内野ジャベ。何があってもしなやかに風を受けて大雨に濡れて、深く根を張り
成長したバルジャンという巨木とは違って、天を目指してどんどん伸びて結局自重に
堪えられずポッキリと折れてしまった木みたいだったなぁ。
(比べてみると今ジャベや岡ジャベはそれぞれ自分の意志で木を切り倒す感じです。
ただし倒し方に違いあり。高嶋ジャベは・・・いつの間にか根元がダメになっていて
ドサーと倒れちゃうような)
7月頃は「なんでこのジャベ死んじゃうの?」と納得できない、サパッリ判らない
内野ジャベールだったのですが、最後に良いジャベールを観させてもらいました。
来年のトートにも期待しよう。

宮里ガブはやっぱりイイねー。今日はカバン投げの時にズリズリと砦の方に痛みを堪
えながらも少し移動してから投げてました。もう、これが泣かせる!
大切な弾だから絶対砦に届けなきゃ!っていうガブの心意気、「漢(おとこ)」だよ!
ええ、カバンはちゃんと砦に届きましたとも(ToT)
その後で倒れた兵士の元までまたズリズリ移動して撃たれるのも、後の学生達への
影響力を考えると凄いなぁ、と。あんな姿を見せたら学生たちの魂に燃料投下ですよ。
「彼を帰して」の時に床でゴロンと寝るガブのことを同じテーブルのグランやピエール
少年以外の人も結構気にして見てるんですよね。しかも皆表情が優しくてさ。
ガブ・・・愛されてるなぁ。

エポニーヌはANZAさん。う〜ん、可愛い。マリウスが近くにいるだけでニコニコ〜と
して、ベタベタ触りまくり。そのくせマリウスから触れてもらうとポワ〜ンとなって
しまう意外に純な感じも良し!泉見マリが相手だと一段と幼く見えるんだよなぁ。
確かエポは恋愛小説とかが好きなちょっと夢見がちな部分もある子なんですよね。
全体に思春期の純粋さみたいなものが感じられるエポで私は結構好きです。
あと駒テナ、瀬戸内テナ夫人と3人がなんとなく似てる気が・・・なんだろう?
根っこの部分で「親子だなー」と感じました。3人とも意外に根が純粋というか
単純な感じがするところかなぁ???
「オン・マイ・オウン」でなんだか胸が熱くなりました。切ないね(ToT)
「恵みの雨」でのマリウスのオタオタ役立たずぶりと対称的なエポの静かな幸福感も
良かったなぁ。
なんか、レミゼって女性キャラ側から見ると「男を見る目を養わないと人生大違い」
って妙な教訓がアチコチにあるような(^^;
エピローグでバルを迎えに来た後で、「民衆の歌」が聞こえてきた時に表情が変わる
のいいです。遠くからの声に耳をすまし、キリッとした表情から笑顔に変わる瞬間に
「光」を感じます。

泉見マリウスは2回目。チビッこマリウス。アンジョたちが大学生ならこのマリウスは
1人だけ高校生な雰囲気。岡田マリや山本マリとは別の幼さが漂ってます。
劔持コゼが相手だと少し年上の綺麗なお姉さんに一目惚れの青少年って感じねー。
エポの幼さは恋の対象じゃないんだね、と妙に納得。
「カフェ・ソング」では熱唱系。最後に献杯してから♪ジャンッに合わせてグラスを
置くのを見ると石井マリウスを思い出しますね(^^;

テナ夫妻はガツガツ系のこのコンビはいいですねー。
駒田テナと瀬戸内夫人の連係プレーのコゼットの取り引きや宴会シーンは見ていて
楽しいです。パリでジャベに釈放された後でテナが悪態つきつつ、夫人の肩を抱いて
去るのが、なんか良かった。結構夫婦仲いいじゃん、って感じ。
瀬戸内さんは時々、音程が怪しくフラつくというか上下にガタガタ車酔いみたいに
なっちゃうのが気になるかな。
宴会のメイク、今日はピエロ風で2人とも可愛い顔でした。

井料さんのファンテーヌは「私、不幸なんです」オーラが出まくりなファンテでしたね。
結局7〜9月通してこの印象は変わらなかったなぁ。
イマイチ感情移入できないまま終わってしまいました。良くも悪くも心にひっかるものが
欲しかったです。


カーテンコール。
なんだか異様に盛り上がっていたんですけど・・・最近は毎回あんな感じですか?
なんだか舞台に感動して、というよりもキャストを引っ張り出す為だけにいつまでも
拍手やコールをしている雰囲気があって、ちょっとイヤ〜ン。
いや、舞台の出来も良かったんですけどね。
まぁ、キャストさんんも出てくる度にいろいろしてくれるから観客的には嬉しいけどさ。
坂元アンジョのバク転観られたし。何故か内野ジャベールは出てくる度に衣装を1枚
ずつ脱いできていて、最初はコートあり、次はコートなし黒ジャケ、最後は白シャツ
にサスペンダー姿で登場。
へー、ジャベの衣装ってああなってたんだ!とちょっと良い物を見た気分(^^)
今井バルと並んでの投げキスまでは良かったけど、最後にはジャベからバルに
口チューですよ!どーしーたー、内野さん!!!客席からはキャーと黄色い声が
乱れ飛び、今井バルは腰が微妙にひけてたぞ。・・・寸止めだったのかなぁ。
あうあう、これが山口バル相手だったら・・・。

今日はテナ宿のコゼットの取り引きシーンで地震がありました。
2階B席は結構ガタガタしましたよ。時間も長めだったしね。隣の席の親子連れは
お母さんが思わず中腰で逃げの体勢に・・・(^^;
でも、舞台の方は全くとまることなく進行。後のバリケードのシーンじゃなくて
良かったねー。幕間に地震についての館内放送があって、舞台機構の安全チェックを
この時間にちゃんとします、と言っていました。大型装置があるから大変&心配よね。

2003年09月20日(土)
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