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■ 「ラブ・レターズ」
昨日12/4のPARCO劇場で「ラブ・レターズ」を観劇。 一組の男女の子供時代から老年に至る50年余りの時間に交わされた手紙のや りとりで構成された朗読劇。二つの椅子と間に置かれた小さなテーブル。 シンプルな舞台です。
無邪気な子供時代の「お手紙」から思春期の「秘密の手紙」、お互いがそれぞ れの道を歩み始めてからの「挨拶状」。一言で済んでしまうものもあれば、便 箋何枚にも綴られたもの、形式的なもの、誰にも言えない思いを綴ったもの、 様々な内容の手紙のやりとりでアンディとメリッサの人生が語られて行きます。
今回の真面目青年アンディは井上芳雄くん。破天荒なお嬢様メリッサは中越典 子さん。(くづきはこの作品は2回目です。以前に見た時は佐々木蔵之助さん と中嶋朋子さんでした。) お二人がまだ若い事もあり、中年以降のやりとりはなかなか難しい印象もあっ たのですが、その分思春期の瑞々しいやりとりは微笑ましく二人と一緒に学生 生活を送っているような気分にもさせられました。
手紙を通じて非常に身近な存在の二人が、実際にデートしてみるとそれぞれが 「手紙の中の貴方」を探してしまう下りは今のネット文化にも通じるところが あって面白かったなぁ。(前回はあまりそういう面では気にならなかった部分 なのですが)
自分の生活を築いたアンディを「読む」井上君はいつもよりかなり年上を演じ る訳で、椅子に座ったままとはいえ姿勢での雰囲気づくりや声のトーンでの印 象を変えるなど演技の工夫が見えてなかなか健闘してました。ま、それでもか なり若いアンディなんですが。 最後の方は父親の手紙をみつけて読んでる息子みたいに見えなくもなかったり(^^;
あと、一つ気になったのが相手が手紙を読んでるシーンでの表情。 メリッサが手紙を読んでる時というのは実はアンディが読んでいる時なはず。 井上君はどちらかと言うと自分が読んでる時=メリッサに書いている時ってイ メージでした。反対にメリッサが読んでる時=彼女が自分宛に書いてるシー ンって感じで待ちの姿勢っぽいのです。
この違いは小さいようで結構大きい。
なので、メリッサの手紙シーンでも表情にもう少し喜怒哀楽があってもいいか なーと。中越メリッサはアンディの手紙でちょっと笑ったり、ムッとしたり手 元の手紙を読んでいるような表情を結構見せていたんです。井上アンディは自 分の気持ちを告げるのは好きだけど、相手の気持ちに鈍感な奴...って解釈 からなんでしょうか?
メリッサの中越さんも少女らしさを失わないフワフワした印象で愛らしかった です。アンディしか頼れる人がいなくなってからの彼女の笑顔と彼を求める必 死さが良かったけど、もう一歩踏み込んだ感じも欲しかったかなぁ。
前回見た時とラストと演出がちょっと違っていました。 だんだん暗くなる照明の下で最後の、そして本当の「ラブ・レター」を読むア ンディにメリッサが話し掛けるシーン。彼の一言一言に反応してアンディの方 を何度も見るメリッサ。手を伸ばせばすぐに届く距離の二人。 もし二人の長年のやりとりが「手紙」という形ではなく、実際に会って触れあ う事で成り立つ関係だったならもっと伝えられる事があったはずなのにね、と もどかしさを感じずにいられませんでした。
以前の演出では最後の最後。 暗転する直前までメリッサはアンディの方を見なかったんです。最後のただ一 言を告げる瞬間に初めてアンディを見て泣きながら、それでも笑顔であの一言 を言うんですよ。個人的にはこっちのバージョンが好きかな。でも、今回の二 人には今回のラストの方が良いような気もするなぁ。
カーテンコールでは二人並んで挨拶。退場する時には井上君が腕を出してエス コート。ああ、なんか可愛いぞ。今までより短かめの髪で明るい茶色にした井 上くんはビジュアル的にはかなり素敵度アップでございました。1幕の学生風 のセーターと2幕のスーツと対照的な衣装も良し。 中越さんはボリュームのある感じで後ろにまとめた髪で1幕は白、2幕は黒で サイドにブルーの下布が見える2枚仕立てのワンピースドレス。こちらも可愛 らしかったです。
何年後かにまた井上アンディで見たいかなー。
久しぶりに実家に帰ってみたら柴子の「いつか」ちゃんがビックリする位に 巨大化。 体重も8.8kg。顔も随分柴犬らしくなってました。エヘヘ、可愛いのう〜。
NHK大河「新選組!」もいよいよ来週で最終回。 最後の大物、有馬役で登場の古田さんの演技がスゲー良かった。シリアスな演 技で通す古田さんって初めて見たかも?渋い。渋すぎるよっ!!!
東宝エリザベートの2004年版CDが発売される事になったのは非常に嬉しいです。 ホントに嬉しい。 でもなんですか!?あの曲の割り振りはっ!? 金トート、銀トートをまんべんなく売りたい気持ちは判る。 が!あんな中途半端な選曲で1枚ずつ売る方式はヤメテ〜。 そんな事しなくてもちゃんと買うよー。 今回は特典もないんでしょ?東宝式の販売戦略は納得いかないことばかり。 せめて今回こそは両方買ったら全曲の歌詞が判るようになっていますようにっ!
発売日は12/11だそうです。 ウィーン版も新しい2004年版(ハイライト盤じゃないやつね)が出たのよね。 こっちもそろそろどっかに輸入されてこないかなぁ。
2004年12月05日(日)
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