QP-Days
くづき



 「キャメロット」

諦めていたエリザベートの内野楽に行けることになりました!
27日で見納めだと思っていたら凄く嬉しい!!!
Mさーん、ありがとう。大阪で何かおごらせて下さい(^^)

少し前のNHKで放送されたJ・F・ケネディとケネディ一族に関する番組で
取り上げられていたミュージカル「キャメロット」のDVDを見る。
レンタルで借りてきてそのまま返却日が来てしまったので慌てて深夜に
見る(笑)。

物語はアーサー王伝説を元にした物で豪華な衣装と大掛かりなセットが
売りの60年代末期に製作された大作ミュージカル斜陽期の映画です。

んー、王妃グエナヴィアと騎士ランスロットの禁じられた恋が元でアーサー王の
理想郷と円卓の騎士の和が綻び、崩壊してしまうという歴史ロマンな訳ですが、
ちょっと脚本が弱い。
グエナヴィアとランスロットの恋があまりロマンチックに見えない。
つーかグエナヴィアが私には全然魅力的に思えなかったのよ。
綺麗な女優さんではあるけれどなんか生気がないっつーか。
豪華な衣装を着てても妙に貧乏臭いっていうか。
なので正直彼女の為に王国が壊れていくのが理不尽過ぎて許せないものが・・・

ランスロットも後半は良かったけど、登場シーンでのお城で自己紹介の歌を
歌うシーンの痛々しさが最後まで見てて尾を引いてしまったわ。
これぞミュージカル!って感じの「さあ、今から歌っちゃうよ〜」的演出は
今の感覚ではむず痒くなるものがありますね(^^;
思いきりカメラ目線で歌われると思わず画面から目をそらしちゃいます。

アーサー王を演じたリチャード・ハリス(@ダンブルドア校長)は素晴らしい。
彼が出てくるとなんか和むし、不思議なカリスマ性を感じさせるアーサー王
でした。
奥さんを取られてるにも関わらず、全てを受け入れて王国を平和に導こうと
する姿にちょっと泣けた。
ラストで自分の理想と志を継ぐ者が現れた時の喜びと哀しみをたたえた瞳が
印象的。
「アーサー王伝説」っていうとエクスカリバーとか聖杯探索だとかの冒険物の
イメージとこの映画でも取り上げられている宮廷ロマンスな香りが印象強い
かと思いますが、この映画の前半の退屈する程の平和でマッターリとした
「理想郷キャメロット」の暮らしの方が私には魅力的でした。


ミュージカルなんだけど「♪キャメロ〜ット〜」と歌うテーマ曲位しか印象に
残ってないや。
シーンごとに変わる衣装や美術はとても美しいのでファンタジー系が好きな
人にはそういう点ではオススメ。
前半ラストで円卓に騎士達が集合するシーンは直前のアーサー王の苦悩との
相乗効果でとても神聖なシーンに見えて、なおかつカッコ良いです。
オリジナルの舞台版ではここで1幕終わりなんだよね。ここだけ観たいかも。

2004年12月06日(月)
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