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■ どこだ!?モーツァルト!!!
土曜のチケット抽選会の後、ソワレ公演からくづきの『モーツァルト!』 帝劇公演月間スタートです。
翌日の日曜はマチソワ観劇だったので、結局3公演連続観劇。 これは各ファンクラブにお願いしてあったチケット分の当選日程がたまたま ここに集中してしまい、なおかつ座席がどれもイイ!という状態だったので 手放すのももったいなく・・・と。 それでも3時間の舞台をマチソワは腰が痛いねー。 合間の時間に国際フォーラムのマッサージ屋さんで揉んでもらったんだけど やっぱりツラいや。
ヴォルフ役は中川→井上→中川の順番です。
中川ヴォルフは良い意味で変わってなかった。 初演の時は初舞台って事もあって彼の本能的な勘だけで動いていたのがピタッ とヴォルフガング役にハマっていたんだけれども、今回は3年の間に出た 別の舞台で吸収したものをちゃんと身につけて帰ってきた。 その上でヴォルフガングとしての歌や思いに血肉が通い、彼はとうとう演じる のではなく『ヴォルフガングになってしまった』。 そんな感じ。 目の前で生きてる『彼』がいる、と思ってしまいましたよ。
9日に観た時は初演から進化しつつ変わらない姿にフムフムと思っただけ だったんだけど、10日のソワレ(特に2幕)での迫力には圧倒されまくり。 彼のヴォルフガングって基本的に愛されキャラなんだよね。 破天荒な振る舞いも天然の無神経ぶりも、周りの人をいらだたせつつその 魅力で捉えてしまう。 良い意味での子供の部分があるのかな。 メスマーが言うように天から落ちてきたみたいな不思議な魅力がある。
そんな彼を神から預かってしまったモーツァルト一家と周りの人々に与えられる 神の報酬の残酷さに震えがきました。 最後にナンネールが銀の箱を『開けてもいい?』と二度と返事を返すことない 弟に何度も静かに訊ねるようにした後でゆっくりと開けて、そこから光と共に 彼の『音楽』が溢れた後のあの空気。 残されたプリンセスが悟った『神の愛』の深さと残酷さは人間には重すぎます。
本当にブルブル身体が震えちゃったよ。んで、何ケ所かで泣いてた。 生の舞台ってこういう瞬間があるから溜まらない! 10日ソワレは全体的に舞台が良かったよー。
なんか後から書くと申し訳ないんだけど、10日マチネの井上版も良かった。 井上ヴォルフは初演の時の音楽の王子様なキャラクターからはかなり変身。 一言で言うとヤンキー系・・・少年マガジン系の少年マンガの主人公みたい だったなぁ。(中川くんは少年ジャンプ系か?) アマデによる才能がなかったら本当にどうしようもない奴って感じに今回は キャラを創っていますね。これは結構好き嫌いわかれるイメージなんじゃ ないかなぁ。 ただ、中川版ではヴォルフとアマデが一定の距離を置いて存在している印象 なのに対して、井上版はヴォルフ=アマデという印象が強く、私はそこが 気に入りました。 お伽噺の『カエルの王子』や『美女と野獣』のように姿形、表面に出ている 部分が変わっても『アマデは確かに僕なんだよ?』と言っているような感じ。 成長したことで変わった部分だけを見て、変わらない部分はどうして見て くれないの?という彼の叫びには共感するものがあります。
あと声が安定していてイイ! ようやくこういう声を普通に綺麗に出せるようになったのかー、とデビューの 頃から見ている者としては感慨深かったり(苦笑)
この回のアクシデントで1幕最後の猊下のお屋敷。 乗り込んできたヴォルフの前でお戯れ中の猊下の姿が見えるはずが、スライド 式のセットが動かず、猊下1人だけでセットの影から飛び出して来ました。 後からお姉様たちが出て来てガウンを着せてあげていたんだけど、アルコーは 『乱入です!』の台詞のタイミングを思いきりはずしてしまいました。 いつもは猊下の足の下から出てくるお姉さんが思いきりブーとした顔で、出て きていたのがちょっと可愛かった(^^)
次は来週日曜日よー。
2005年07月10日(日)
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