宮古日記�� - 2002年10月12日(土) 朝の散歩のあと、宮古新報という新聞を読むのが日課になっている。 拉致事件の横に「スギャ発見」というでかい見出し。スギャってなんだ! 地方新聞らしさ満載だ。(スギャ=鷹の密猟用の小屋らしい) 宮古島の隣に位置する伊良部島・下地島に行くことにする。 港からレンタカーごと船に乗り、30分ほどで到着。ここもまたシーズンオフで 観光客はいない。 佐和田の浜という、日本の海岸100選に入っているという場所へ向かう。 たどり着くと、そこは海版の石庭みたい。遠浅の海に岩が点在する特異な 風景が広がる。 つやのある葉っぱがあちこちに落ち、砂と絡み合ってそれだけで 美しいオブジェのような状態になっている。でも、これを拾って帰っても これを再現はできないんだろうと、長いこと眺めていた。 まぶしさにくらくらしながら遠浅の浜を見上げると、しずかに波がきこえる。誰もいないのが不思議だ。オンシーズンの、これほどきれいな海を一人で見ているという…。 …と、遠くの休憩小屋のほうにおじいさんの姿が見える。良くは見えないが 数人で海を見ながら語り合っているらしい。ぼんやりと見つめ、東京のご老人との生活の違いを考えていると、なにやらこちらをみて叫んでいる。おーい、とかなんとか。来いと言っているようにもみえる。 あたりを見回したが、誰もいない。おかしいな、路上駐車してる車のことかな…。 どうしてよいかわからず、そのままじわじわとオジイたちから離れる。 テクテクと浜を100mほども歩くと、靴を脱いで足を水にさらした。 足元を小さな魚が泳ぎ、太陽の光で輝いている。ああ、泳ぎたい! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ おじいたちの意図がわかった。 車に戻るために近づいた私を、オジイたちはおやつに誘ってくれたのだ。 泡盛は辞退したが、代わりにビールを買ってあげるといってくれたし (ビールもだめなのだけどね)沖縄の定番、ポークをたくさん分けてくれた。見ず知らずなのに、しかも顔も見えないくらい遠くから呼んでくれて、 ありがとう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 下地島は伊良部島から車でいける隣の島。 旅客機の運転を練習する島なのらしい。走っているうちに、左は空港、右は海という一本道に出る。 きれいな海の色に見とれてると海に落ちる。だけど、そんなときはその場で 止まればOK。だって後ろも前も、誰もいない。 この海の先には、石垣や波照間の小さな島があるだけで、あとは外国。遠くまで来たけどぜんぜん寂しくない、幸せな海だった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今度来たら、伊良部島に泊まりたい。そしていちにちはなんにもしないで あの遠浅の海を眺めたり、触れてみたりしてすごしたいな。 -
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