自分と戦うこと。それが一番難しい。 いくら人の所為にしても、結局自分が「安易」な道を選んでいるにすぎない。
私はかっこつけマンだった。 とゆーか、女だかウーマンなのか。 人に優しくしたくて。でも、自分が拒絶されるのが嫌だから、優しい人であった。 人にとって優しい人、をイメエジして、それが優しい人だと思っていた。
酷く、傷つけられたからその人から逃げた。 でも、本当に冷たいのは自分の方だった。 彼女に都合の良い、友人を演じていた。それは、私が彼女のことを何とも思っていなかったから。だから、出来た。
今度、会いに行く。 鼓動がおかしくなりそうだけど、未だ何も伝えていないから。 伝えなくては、いけないから。
友人に、彼女のことを話した。 「それは、友達じゃないんだよ」 と言われた。
ああ、そうか。 そうだったんだ。 私は、うわべだけのいい友達を作りたいわけじゃないから。 そんなのなら、私以外にも沢山いるから。 恥ずかしいとか、嫌われるとか、そんな感情馬鹿みたいだ。 自分にあるのは、この体だけだ。 恥ずかしい?自分が格好悪くなりたくないからだ。 嫌われる?そんなことで嫌われるなら嫌ってくれていい。 全部、自分の為だ。 彼女の為じゃない。
あたしは、彼女を哀れんでいた。その、どうしようもない因縁を。 「かわいそう」だから、付き合っていた。 でも本当はそんなことの方が残酷だ。 私は、人間であって神じゃない。まして、人のことを全て自分の都合の良いようにできるなんて、考えてはいけない。考えては駄目だ。
人は優越感からなる生き物。勝者であることで、己の生を確認する。
それは、敗者であるかもしれないのに。 気づかない。
愛だとか、優しさだとか、うわべだけの優しさなんか要らない。 慰めだけはいらない。 そんなもの愛じゃないから。
殴り合っても。さらけ出しても。みだらになっても。 惨めになっても。そういう、姿を見せていられる関係がいい。
綺麗な愛はいらない。 綺麗な愛だけはいらない。
今日も箱の中に文字をつづる。 ここに書いていることはおおむねノンフィクションだけど。 あとは受け取る側がどう思うか、だけ。 酷く、怖いのかもしれない。 でも、静穏?静謐? わからない静けさだけが私を占める。
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