航海日誌

2001年05月21日(月) 戦う、ということ。

自分と戦うこと。それが一番難しい。
いくら人の所為にしても、結局自分が「安易」な道を選んでいるにすぎない。

私はかっこつけマンだった。
とゆーか、女だかウーマンなのか。
人に優しくしたくて。でも、自分が拒絶されるのが嫌だから、優しい人であった。
人にとって優しい人、をイメエジして、それが優しい人だと思っていた。

酷く、傷つけられたからその人から逃げた。
でも、本当に冷たいのは自分の方だった。
彼女に都合の良い、友人を演じていた。それは、私が彼女のことを何とも思っていなかったから。だから、出来た。

今度、会いに行く。
鼓動がおかしくなりそうだけど、未だ何も伝えていないから。
伝えなくては、いけないから。

友人に、彼女のことを話した。
「それは、友達じゃないんだよ」
と言われた。

ああ、そうか。
そうだったんだ。
私は、うわべだけのいい友達を作りたいわけじゃないから。
そんなのなら、私以外にも沢山いるから。
恥ずかしいとか、嫌われるとか、そんな感情馬鹿みたいだ。
自分にあるのは、この体だけだ。
恥ずかしい?自分が格好悪くなりたくないからだ。
嫌われる?そんなことで嫌われるなら嫌ってくれていい。
全部、自分の為だ。
彼女の為じゃない。

あたしは、彼女を哀れんでいた。その、どうしようもない因縁を。
「かわいそう」だから、付き合っていた。
でも本当はそんなことの方が残酷だ。
私は、人間であって神じゃない。まして、人のことを全て自分の都合の良いようにできるなんて、考えてはいけない。考えては駄目だ。

人は優越感からなる生き物。勝者であることで、己の生を確認する。

それは、敗者であるかもしれないのに。
気づかない。

愛だとか、優しさだとか、うわべだけの優しさなんか要らない。
慰めだけはいらない。
そんなもの愛じゃないから。

殴り合っても。さらけ出しても。みだらになっても。
惨めになっても。そういう、姿を見せていられる関係がいい。

綺麗な愛はいらない。
綺麗な愛だけはいらない。

今日も箱の中に文字をつづる。
ここに書いていることはおおむねノンフィクションだけど。
あとは受け取る側がどう思うか、だけ。
酷く、怖いのかもしれない。
でも、静穏?静謐?
わからない静けさだけが私を占める。


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