航海日誌

2001年06月14日(木) もう、傷ついてもいい瞳をそらさずに〜(ばいW)

雨です。
少し肌寒いこの気温と湿度が結構好き。
今日は、8割掃除をし。あと2割ですね〜(いいかげんにしないと。)

ええと、京都迷宮案内は面白い。つうか好き。
オープニングムービーが美しい。うむ。(8時からやってる)

今日は。チャーリーズエンジェルが連日通いつめているのに、全部貸し出し中で。(怒)しかたないから、ぴーひょろ一家(コミックス)なんか手だしてみたり。・・・・嫌な予感はしたんだよ。(苦笑)しかし・・・声優の塩沢さんが亡くなられていたとは知りませんでした・・・・。どの塩沢さんだろう。私の思い当たるのは1人しかいませんが・・・・。事故だそうで・・・・。本当なのかしら。信じられない。
・・・・・・・・とても良い声の方でしたのに。(←かなりショックらしい)

どうしよ。続きやりますか。・・・・・眠くてかなり駄目ですが。
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しかし、今回で終わらないことにはマニア!!も出来ないので、どうにかこじつけてでも終わらせる。以下SS続きです。
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光がぶつかる。

ガガガガガガガ!!!

上月と法師の間に霊気が渦巻く。堤はじっとそれを見守っていた。
「臨、兵、闘、者、皆、陳、烈、在、前・・・・・!」上月は静かにだが力強く言の葉を吐き出す。指先は九字をきり、法師を睨み付けている。
「・・・・伏して願い請う・・・出でよ、壬剣!」法師は時間を稼ぐつもりか、式を(説明するのも面倒なんですが。部下みたいなもんです。)うつ。それに上月がとらわれている間に、堤と九遠の方へむけ、印をきった。
「解呪!!」その瞬間、九遠の持っていた髪飾りから、女の亡霊が現れる。
「・・・・橘の君・・・・!」堤は息をのみながら、刀をかまえ、九遠の前に立つ。

ーーーーおまえさえ、いなければ・・・・・!

その顔はもう面を付けていなかった。おそらく生前は美しかったであろうその顔も今は憤怒の念にとらわれている。
「目を、目をさまして・・・!橘の君あなたが本当に思い残していることはそんなことではないのでしょう・・・・!?」九遠は言う。

ーーーー死ね!!中納言の・・・・!

橘の君がその腕を振りかざす。堤はとっさにそれをかわし、九遠ごとキチョウに倒れ込む。

「上月!!まだかっ。」堤は橘の君を刀で威嚇しつつ、庭に声をかける。
「ほ。人をあてになどするものではないよ。さて、そろそろ刻限だ。」

ゴーン・・・・ゴーンン・・・

鐘が鳴り出した。子の刻である。

「だから、甘いんだってそのへんが・・・・。」上月が法師を後ろから羽交い締めにする。
「!!貴様・・・・何をっ。」
「今だっ。堤!!」
上月の声に従い、堤が刀を振りかざす。
「すでに遅い!!この勝負わたしの勝ちだ・・・・!!」

「キュウキュウニョリツリョウ!!!」上月が唱える。
破邪の刀が舞う。

白刃が、煌く。

「ぐああああああああああああああああああああああああっ!!!」
上月ごと、法師は刀に貫かれた。


ゴーーン・・・・ゴーーーーーーーーン。

音が止まった。

「・・・・・ふ・・・これで終わったと・・・・思う、な・・・・ごふっ・・・。」法師は息絶えた。

「上月っ・・・・」堤は刀を抜き、彼に近寄る。
「・・・・心配ない。護法をかけておいた。」彼の狩衣は破れてしまったが、彼自身は無事だった。
「・・・・それより彼女を・・・。」先程まで怨霊として九遠の命を狙った橘の君は、髪飾りが割れて、生前とかわらぬ穏やかな姿を取り戻していた。

ーーーーーーーご迷惑を、おかけしました・・・・

「・・・・・・送ろう。行けるな?」上月は彼女に確認する。
彼女少し笑い、頷いた。

「オン・アロリキャソワカ・・・ノウボウアキャシャキャラバヤ・・・・」上月が呪を唱え始める。次第に橘の君のまわりを光がおおうようになった。

「気をつけて・・・・」死人にこれを言うのもどうかと思ったが、他にいい言葉も見つからない。堤は彼女を見上げ、笑った。
「・・・・・・わたくし・・・・あなたの分まで幸せになるわ。・・・・絶対に。・・・・だから、安心していって頂戴・・・・。」その姿に自分を重ねた九遠が言う。

ーーーーーーーアリガトウ・・・・

光は天高く上っていった。

望月が綺麗な夜だった。

******

「ねえ、兄上様。」
「・・・・・なんだ?」堤は可愛らしい、それこそ目に入れても痛くないほどの妹に今日幾度めかの声をかけられ、うんざりしていた。
「この上着、変じゃないかしら?紅は??あと、香はこれでいいかしら?それから、琴の調子は大丈夫かしら・・・・ああ、それより兄上様の方こそ、笛は大丈夫なんですの?最近ちっとも練習されていないとか。瀬野から聞きましたわ。」
「・・・・・・・・・姫。」どんよりする気持ちを押さえながら、宮中での専売笑顔を貼り付ける。幾分、ひきつった顔になってしまったが、それも仕方ない。
「・・・・・大丈夫、よくお似合いですよ。これでこそ、中納言の姫と謡われるものです。」
今日は宴だった。姫が入内する前に、うちわでの管弦をすることになっていた。堤君としては、そこをどう上手くぬけられるか、が目下の問題だった。
宴には、上月もくるのである。
「ああ、上月様って本当にお美しい方ですわ・・・。どうしましょう。この扇。地味ではないかしら??」
・・・・・・・堤は目眩を覚えた。彼のいとしい妹君は、どうやら怪しげな陰明師のファンになってしまったらしい。
「・・・・・これから、入内を控えた方が言う発言ではありませんね。」
「あら、大丈夫よ、約束したもの。わたくし絶対に幸せになってみせるわ!宮中でも主上の目に止まって見せます。・・・・ただ、やっぱり美しいものは皆で愛でるものでございましょう?兄上?」
「・・・・・・・」

****

「早かったな。」堤が声をかけたとき、上月は車から降りるところだった。
「・・・・ああ。何やら寒気を感じてな。」上月は不思議そうに言った。
それから、宴はもりあがりを見せ、姫が琴を引くことになった。一曲終わってから中納言が言う。
「・・・・・そう、上月殿は舞いをされるとか・・・・どうか、ひとつやってみせてはくれぬか・・・・?」その瞬間、上月の目が凍ったのは堤の見間違いではなかっただろう。
「・・・・では、御子息に笛をお願いしたいのですが・・・」にっこり笑う顔が鬼のように思えたのも堤の見間違いではなかったらしい。
上月が扇をかざす。堤が笛を取る。
特に打ち合わせたわけではなかったが、自然と音色が出ていた。
夏に向かう風が、心地よかった。

****

「・・・・・・ふう。今日は月も無し、か・・・。」堤は庭の一角で涼んでいた。あのまま残っていたら間違いなく、遊ばれたにちがいないから。
「・・・・・・・橘、か。」彼女は幸せであったろうか、などと思う。父親にあのような形で利用され、その父親も利用され・・・。結局・・・
「人とは駒にすぎんのかもしれんな・・・・。」
「・・・・・駒が一喜一憂してどうする?」そこへ割り込んだ声。
「・・・上月・・・・」
「・・・・・主賓がいなくなってはならんのでは?」
「・・・・主賓はそっち。私はひきたて役。どちらにせよ、人前で下手な笛を披露するのはこれっきりにしたいものだな。」
「・・・・・・人前で馬鹿のように踊るよりはマシだろう・・・・。」
「月の無い夜は危険が多い・・・・邸内に戻られた方が良いだろう。」
「・・・・闇が怖いわけではないよ。本当に怖いのは・・・・・」堤は振り返る。光など邸内から漏れるわずかなものだというのに、上月の存在ははっきりと感じられた。

「人の心。」
ざあっ、と風が木々を揺らす。

「人の心の闇こそ、何より恐ろしい・・・・。」

「陰と陽、あわせもつ姿はまるで、この都のようだな・・・。そう、まるで、この都の光と、闇。」
「・・・・・・・幸せかどうかなんて、他人から見ればごく一部しか見えない。・・・・それを「幸せ」だったか、と判断するのは常に周り。そして、おそらくどうでも良いことだ。」
「他人が幸せかどうかなんて?」
「・・・・・・・他者が幸せであることが、己の幸福であれば、一概には言えない。だが、本当の心は誰も知らない。・・・・・おそらく、本人さえも・・・・。」
上月の衣にたきしめた香が、鼻をくすぐる。

「花橘は幸せだったか?」

その問いに答えるものはいない。
あとに残るのは、切なく、涼やかな香り。
儚く散った、女人と同じ名を持つ、小さな香りーーーーーーーーーー。

End

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あとがき

ーーーーーーーーーーーぅだああああああああああああああっ。
(はーっ。はーっ。)
終わった。
(涙)やっと終わった。
・・・・・・疲れました。・・・・・何やってるんだろう。もう纏まらないし〜っ。描写面倒だし〜っ、キャラは変わるし〜っ。変に長いし〜っっっ。ああ、酒飲むシーン入れたかったよーーーーっ。雅に挑戦。そして玉砕。(笑)
しかも何故だか前の日文字化け。直す気がないからそのまんま。
・・・・・・・・寝る。お休み〜。四亜。
・・・・なんだかバトルが少なくて申し訳ない。(だって資料ないんだもんっ。)
・・・・・・それでは。はふっ。


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