21世紀猫の手日記
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その人は70歳は過ぎているのだが、脂ぎっててパワフルでどうしても50代のおばさんにしか見えなかった。 無一文で病院にタクシーで乗り付け、入院患者の知りあいだから金を貸せ、と、事務でごねて、断られて、閉鎖病棟に入院している知り合いのところへいき「金を貸せ、せっかく見舞いに来たのに歩いて帰れっていうのか!」と、ごねるごねる。 ・・・・別に内縁の妻・・・というわけでもないらしい。 しかし、彼女の押しは果てしなく強く、こういう知り合いがいたらちょっと寂しい人は金・・・・かしちゃうだろうなー・・・・けして戻って来ないと知っていても。・・・という感じで。 そういう人もいるのだなあー世間はひろいのだなあ。と、思った。 非常識というよりは、プロのたかりといってもいい感じである。 しかし、ほんとに彼女は身振り一つもパワフルで、生きる意欲に満ちていて(笑:強欲ともいう)ちょっと見習いたいくらいでした。 これくらいの覇気があれば、ノイローゼとか暗く落ち込むことはないだろうなー。私も患者さんも。これくらい意欲があれば、人生ぎらぎらと(とてもきらきらとはかけないな)脂ぎった輝きを放つであろう事まちがいなし・・・・(笑)いい言い方をすると「生きることに貪欲」。平たく言うと「たかり」。 そんな人も(患者じゃなくて)病院に来るのである。
zaza9013
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